基本的には体に悪い。たしなみ程度に楽しもう

 昔から酒は百薬の長などと言われているけれど。

 「基本的にお酒は体に悪いと思います。ただ、少し飲んだからといって、命を縮めることではないので、たしなむ程度に楽しむのがよいのではないでしょうか」と浜中聡子先生。

 これまで飲酒と健康に関するさまざまな研究も成されており、適量の飲酒によって悪玉コレステロールが抑えられ、善玉コレステロールが増加し、動脈硬化や心筋梗塞などを予防するといわれている。

 ただ、大量飲酒を続ければ、悪玉コレステロールや血中脂肪も増加し、高血圧や脳出血などのリスクが高まり、重篤な疾患を招くことになるかもしれない。

「別に好きでなければ飲む必要もないし、健康によさそうといって無理に飲む必要もないでしょう。仕事や接待などで飲酒の機会が多い人は、定期的な健康診断で肝機能の数値をチェックするようにしてください」(浜中先生)

 飲んだ方が健康にいいということはないので、好きな人でも量を考えて飲むようにしましょう。

浜中聡子(はまなか さとこ)

北里大学医学部卒業、北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了。北里大学東病院精神神経科、北里大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科勤務を経て、2009年AACクリニック銀座院長。’17年よりクレアージュ東京エイジングケアクリニック (Dクリニック東京 ウィメンズ)院長。心身両面からのケアでウェルエイジングを提唱。