中華街の看板犬と4年ぶりの再会
「花屋あおき」を後にし、「そういえば……」と思い出した。
2009年に『CREA Due Dog』(No2)の「街の看板犬を訪ねて」という特集で取材した、「tef-tef」というお店がすぐ近くにある。
せっかくなので、久々に寄ってみることにした。
名前はジョビン。珍しいゴールデン・ドゥードルという犬種。
店の中で堂々と寝そべる大物ぶり
関帝廟のななめ前！
いるかないるかな……(ドキドキ)。
い、いたー!!!
「キリッ！」
姿勢よくお客さんを出迎えるジョビン(5歳／オス)。
4年ぶりの再会。元気そうで何より。
「ジョビン元気かい？ 久しぶりだね」と再会を一方的に喜びながら頭をなで、店長の近江政子さんに挨拶をしに店内に入った。
近況を聞きつつまた玄関に目をやると……。
お昼寝中
店先で、驚愕するほど大胆に寝ている。
人が行き交っても寝続けているので、通りすがりの人が心配するほど。
「え、生きてるよね？」
「本物？ 犬？」
「よかった生きてる」
大胆で動じないジョビンに、あっという間に人だかりができる。
そういえば、4年前も同じように人だかりが出来ていた。
「ちょっとこのワンちゃん起きない～！」
小学生からも大人気
とても人懐っこいジョビンは、地元の人はもちろん、遠方から訪ねてくるファンも多い。
「そろそろマジメに店番するか」
「疲れたぜ……」
「tef-tef」は、オリエンタルな雑貨やアクセサリーがいっぱい。
2Fの「Tef Cafe」では、アンティーク家具に囲まれながら、中国雲南省から独自ルートで仕入れている雲南珈琲や、海南鶏飯などが楽しめる。
かわいいもの好きな女子はたまらない！
「ROUROU」のSAVAと、「花屋あおき」のくるみ、そして「tef-tef」のジョビンに会えて、今回の横浜中華街めぐりも大満足。
やっぱり定期的に訪れたいと、改めて感じたプチトリップであった。
「またね！」
くるみのいるお店「花屋 あおき」
住所 神奈川県横浜市中区山下町133
勤務時間 いつもいる
ジョビンのいるお店「tef-tef」
住所 神奈川県横浜市中区山下町166
勤務時間 いつもいる
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梅津有希子 (うめつ ゆきこ)
編集者・ライター。1976年北海道生まれ。ヤマハ勤務の後、FMラジオ局、編集プロダクションなどを経て、2005年に独立。女性誌や単行本、webを中心に、ペット、料理、美容など幅広いジャンルで活動中。「CREA cat」「CREA Dog」を毎号担当するほか、別冊マーガレットの『青空エール』(集英社／河原和音)の監修も務める。著書に『吾輩は看板猫である』『吾輩は看板猫である 東京下町篇』(文藝春秋)、『We are ブサかわねこ』(角川書店)、『終電ごはん』(幻冬舎)がある。
公式サイト：umetsuyukiko.com Twitter：@y_umetsu
Column
梅津有希子の商店街ネコ探訪
大人気のネコフォトブック『吾輩は看板猫である』、そしてその第2弾の『吾輩は看板猫である 東京下町篇』の著者、梅津有希子さんが、看板猫を探して、今度は商店街を巡ります。
2013.04.26(金)
