前回のあらすじ~
 横浜中華街のアジア服のお店、「ROUROU」の看板ネコ店長SAVAとのアポイントメントを終え、迫力満点の牛バラ飯を堪能。得意の「芋づる作戦」により、ROUROUの方から聞き出したご近所看板ネコ情報をもとに、いざ現地へ。

「愛群」で至福の牛バラ飯ランチタイムを終え、「ROUROU」から教えてもらった看板猫がいるお店、「花屋あおき」へと向かう。

 徒歩3分ほど。すぐ近く。
 あったあった。

「花屋あおき」

 中をのぞいてみると、一発でネコの後ろ姿を発見。
 入り口に背を向けて座っている。というか寝ている。

「……」

 あ、起こしてしまった。す、すみません。

「お名前はなんていうんですか?」
「くるみ。元野良ネコ」と、店主の青木守さん。

「くるみです」

 くるみ(推定10歳/メス)は野良時代から長年ずっとエサを上げ続けていて、3年前から店に居つくようになったそう。

「店に居つくようになった頃、たぶん具合があまりよくなかったんだろうね。弱っていたから、助けて欲しくて店に入ってきたんだと思う。去年はゼーゼー言ってたけど、ずいぶんよくなったよ。10歳は超えているだろうね」(青木さん)

 くるみは、毎日このベッドで朝から晩までずっと寝ているそう。
 あたたかくなると、店先に出ることもあるのだとか。

 くるみと青木さんはほどよい距離感で、いい相棒といった感じ。
 青木さんは自宅にもネコがいるそうで、くるみはあくまでも「花屋あおき」に住む、生粋の看板猫なのだ。

「Zzz……」

 あ、また寝てしまった。
 春の陽気の中、気持ちよさそうにまどろむくるみであった。

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2013.04.26(金)