雑誌CREAで、2014年から4年間編集長を務めた井戸川恵子さんが、表参道にコーヒーショップ『SNOW & COFFEE TABLE』(スノー&コーヒーテーブル)をオープンした。

 ご主人の飯田浩二さんと営むお店への思いとは?


表参道のとても落ち着く場所

 SNOW & COFFEE TABLEがあるのは、表参道ヒルズの裏手。メイン通りの賑わいが嘘のように静かな一角にある。

 カウンターに面して4席、屋外にはテント下に7席の開放的な空間。冬は足元にストーブを置いて、くつろげる雰囲気。

 店名にSNOWと入れた訳は、井戸川さんがこれまでの人生でいちばんおいしかったコーヒーを考えたとき「雪景色をみながら飲むコーヒー」と思ったこと。そして、飯田さんは「趣味のスノーボードの途中に飲むコーヒー」と思ったから。

 「都会の真ん中でほんの少しでも自然を感じられるような場所」というコンセプトの通り、まるで軽井沢のような空気の清涼感を感じる。

「コーヒーはこれまで旅しておいしいと思った“京都CLAMP COFFEE SARASA”や“山形 YUKIHIRA COFFEE”のシングルオリジンをチョイス。味の余韻を名前に込めました」(井戸川さん・以下同)

 「ワルツ オブ スノー」は中煎りでナッツやカカオのフレーバー(650円)。「リラクシングスノー」は中深煎りで丸く優しい苦みと甘みが特(600円)。「デイリトップ」は中煎りで香りと甘さのバランス(550円)もある。

 女性を中心に一番人気なのは浅煎りでフローラルな香りと甘味を感じさせる「スノーパレード」(550円)。
メニューには原産国も明記されていて、まるでワインリストのよう。

 店主と相談しながら、その日の気分で豆を選びたい。

 他に「アイスコーヒー」(500円)、「アイスコーヒー withミルク」(550円)などもあり、すべて持ち帰りができるのもうれしい。

2021.03.07(日)
写真=志水 隆
文=CREA編集部