Column：厳選「いい男」大図鑑

18歳のラップアーティスト・さなり
その恐るべき才能をクローズアップ

CULTURE

2021.1.15

●恋愛リアリティ番組への出演も！

――そして、10月には「さなり」として、1st デジタルSingle「悪戯／キングダム」をリリースされます。SKY-HIさんのプロデュースで！

　あまりに突然なことで、自分を取り巻く状況が、まったく分かりませんでした。ドキドキ、ワクワクしながら、シンプルに「いきなり憧れの人に会えるとか、スゴいなぁ」と思っていました。「さなり」は、本名にかすってもいないです(笑)。ひらがなで、打ちやすく、誰とも被らない。それぐらいの感覚で付けたアーティスト名です。

――さらに、ABEMAのリアリティ番組「白雪とオオカミくんには騙されない♥」にも出演されました。

　アーティストとして顔出しすることはぜんぜん構わなかったのですが、恋愛リアリティショーだということに関しては、正直ちょっと抵抗がありました。自分が恋愛している姿を全国に晒すことが……(笑)。でも、撮影はとても楽しかったですし、この番組に出たことで、ファンの方も増えましたし、いろいろといいことがありました。

――20年にはFODドラマ「いとしのニーナ」の主題歌「Hero」を担当されましたが、タイアップでの楽曲制作をされたことでの心境の変化は？

　オリジナル曲は、自分で世界観やテーマを決めてから曲作りを始めるのですが、「Hero」は原作のコミックを読んで、作品の世界観やテーマを把握してから曲作りをしました。これまでとは違う体験をさせてもらい、とても勉強になりました。

●自分だけでなく、多くの人に寄り添える応援歌である新曲

――TBS系金曜ドラマ「恋する母たち」では宮世琉弥さんが演じたラップ好きな少年が披露する劇中歌「まんじゅうこわい」を担当。また、ゲスト出演もされましたが、その反響は？

　最初に「まんじゅうこわい」というテーマをいただいてから楽曲を作ったのですが、「Hero」のときより難しくて、「どう書けばいいんだ？」と悩みました。でも、今までとは違ったタイプの曲になりましたし、自分が出演した回が放送されたときのSNSの反応も良くて、嬉しかったです。CDでは「さなりヴァージョン」の「まんじゅうこわい」をつくったので、その反応も楽しみです。

――そんな「まんじゅうこわい」も、初回限定盤のボーナストラックで収録した2ndシングル「2FACE feat.SKY-HI」がリリースされました。

　SKY-HIさんは今回プロデュースではなく、フィーチャリングとして入っていただいているので、念願のコラボになりました。コロナ禍で、いろんなことをLINEで話したんですが、今の悩みをSKY-HIさんに送り、それを読んだSKY-HIさんがさなりを応援する歌詞を付け加えてくれました。「悪戯」は初めてのスタジオでのレコーディングでしたし、とにかく緊張でいっぱいでしたが、今回はちょっと余裕があった気もします。

――「20歳までに武道館に立ちたい」とのことですが、今後の展望・目標などを教えてください。

　みんなが知っている名曲・ヒット曲を出して、バズらせたいです。あと、「まんじゅうこわい」のように、肩の力を抜いて、いろいろと楽曲で遊んでみたいです。とにかく曲作りが好きなのですが、最近はゲームばかりしているので、たくさん人に会って話したり、恋愛っぽいことをしたりもして、それを曲作りに活かしていきたいです。

さなり

2002年11月16日生まれ。18年「OverFlow Project」でグランプリ受賞。同年、SKY-HIプロデュースによる1st デジタルSingle「悪戯／キングダム」でデビュー。FODドラマ「いとしのニーナ」の主題歌を担当するほか、自身もABEMA「白雪とオオカミくんには騙されない♥」TBS系金曜ドラマ「恋する母たち」などに出演。

New Single「2FACE feat.SKY-HI」

2020年、さなり本人もその変化を肌で感じ、深く悩んで作りあげた楽曲であり、多くの人に寄り添える応援歌。初回限定盤付属DVDには、9月22日LIQUIDROOMで開催されたバンド編成の初ワンマン「Sanari Seventeen's Late Summer Vacation」からのライブ映像を収録。
https://sanaridayo.com/
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