停車駅は街の中心部。イタリアの主要都市を縦横に結ぶ
現在、イタリアで最も注目されている新高速列車が「イタロ」である。
EU圏内初の民営高速鉄道会社ヌオーヴォ・トラスポルト・ヴィアッジャトーリ(NTV)によって、2012年4月28日から運行が開始されたイタロは、イタリアの主要都市を縦横に結んでいる。フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア、ミラノはもちろん、ナポリ、サレルモ、ボローニャ、トリノ、パドヴァの各都市へも運行。
停車駅は街の中心部にあるので、空港とは違って街からの移動に時間を費やすこともないのがうれしい。また、ローマ、ミラノ、ヴェネツィアの3都市に関しては、エリア内の2つの駅に停車するので、駅までの移動も便利この上ない。
ミラノ‐フィレンツェ間は1日最大10本、ミラノ‐ローマ間は1日最大17本、フィレンツェ‐ローマ間は1日最大20本など、豊富な運航本数も魅力のひとつだ。
また、定時運行を徹底しているので、自動車や飛行機といった他の交通手段とは異なり、旅程が渋滞や天候に左右されることがない。つまり、イタロは、イタリアにおいて、最も安全かつエコフレンドリーな旅の選択肢のひとつなのである。
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2013.03.15(金)