「ニートtokyo」に出ている人の人生に比べたら

――以前、Twitterのプロフィール欄に「夢は『ニートtokyo』に出ること」と書かれていましたが、早速その夢を叶えられていましたね。この番組に出たいと思う気持ちからも、ラッパーへのリスペクトを感じました。

 「ニートtokyo」に出演してるような人たちの成り上がり方はすごいですよね。一回刑務所入ってるのが当たり前、みたいな(笑)。

 あっけらかんと生きていてストレスがないし、明るくて健全な表情をしてる。

 たとえ落ち込むことがあっても、これを観ると「(ときにハードな境遇をサバイブしてきた)この人たちの人生に比べたら、自分の人生なんて」って、自分の悩みがちっぽけに感じるんです。

 別の仕事をしながらラッパーをやっている人も多いので、会社員として働きながら芸人をやっている自分のあり方とも重なって、すごく励まされますね。

――「こんなことまで言って大丈夫なのかな?」って観ているほうが心配になるくらいに、出演しているラッパーたちの発言には忖度やタブーが一切ないですよね。

 HIP HOPの曲を聴いていると、社会的なルールに苦言を呈するような歌詞が多くて、きっとそういうマインドが私は好きなんだと思います。

2020.10.06(火)
文=CREA編集部
撮影=もろんのん