●緊張してもしょうがない
――ちなみに、長澤まさみさんや阿部サダヲさんとの共演はいかがでしたか?
長澤さんとは最初、衣装合わせでお会いしたとき、目を合わせることができませんでした。
堂々としようと思っていたのに、「テレビで観ているかたがいる!」って思った瞬間、緊張してしまいました。
でも、現場では「緊張してもしょうがないな」と思って、最低限失礼なことをしないと心掛けて、あとは自由にしようと思うようにしました。
――撮影時の印象的なエピソードを教えてください。
撮影のペースが早かったので、待ち時間もかなりあって、みんなで「NGワードゲーム」をしたことが楽しかったですね。
でも、和やかにお話ししていても、本番ではみなさん別人になられるんです。僕もそこに引っ張ってもらう感じで、演技ができたような気がします。
――完成した作品を観たときの率直な感想は?
自分の初めての演技を、映像で初めて観たんですが、空手の大会のVTRを観返すのとはちょっと違いました。
隣の席には大森監督が座っていましたし、めちゃめちゃ恥ずかしかったです。
でも、だんだんストーリーを追うというよりは、自分の演技の反省点やほかの役者さんのスゴさも観られるようになりました。でも、まだ1回しか観ていません。
2020.06.26(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘