メイクアップもスキンケア発想。「色」はワクワクするほど攻め!
メイク製品が誕生したのは15年10月、亜麻のオイルを配合したネイルカラーからスタートした。
「素肌がキレイなのが一番だと思っているので、当初メイク製品を作る計画はなかったのですが、やっぱり『色』って気分が上がりますよね。
よりたくさんの笑顔を増やすきっかけになればと発売することにしました」
メイクにも独自のこだわりが。
「SHIROのメイクは、素肌をケアしながら肌本来の美しさを引き出す“スキンケアメイク”という発想。
肌が乾いたり、赤くなったりしない。誰にでも使いやすくて、心地よいことが大前提。言ってみれば、スキンケアの延長で使えるメイクアップ」
これが肌に溶け込むような一体感と透け感のある発色を生み出すのである。
しかも、色がオシャレ。微妙なトーンが揃っていて選ぶのが悩ましいくらい。
「色出しは社内の数名で行っていて、『自分たちが好きな色しか作らない』がお約束。そのときの気分で、直観で色を作る。トレンドを意識したり、売れる色を狙ったりはしません」
注目のアイテム(色)をいくつか挙げてみると、まずエッセンスリップオイルカラーの“0A04 マリーゴールド”だ。
ユズの香りがクセになる軽~いつけ心地のうるつやリップで、どんな肌色にもなじむ絶妙なくすみ感のオレンジは、まさに日本人の鉄板オレンジ!
口紅ではジンジャーリップスティックの“9I02 カッパーブラウン”が不動のNo.1カラー。
2020年3月に発売されたカレンデュラメイクアップシリーズのアイシャドウとチークも見逃せない。
リキッドタイプにすることで保湿効果を格段にアップさせ、目元と頰の肌状態を考えて、それぞれ水性と油性のベースを採用。
アイシャドウの“0C01 ダスクオレンジ”とチークの“0C08 フォギーピンク”の2色でシリーズの40%を売り上げているというからスゴイ。
「今後、メイクアップラインの新たな展開を考えています」
えっ、何か出るの? 変わるの?
「今はまだ詳しくお伝えできませんが、SHIROはお客様と共に変化を続けるブランド。
もっと良いものを作る自信がありますし、期待を裏切りませんから。楽しみにしていてください」
SHIROの火付け役は フレグランスだった!
SHIROはフレグランスでも有名なブランド。
なかでもサボンは「清潔感のある香り」と若者の間で話題となり、売れ続けている人気の香り。
そして、10周年を迎えた19年には世界各国のパフューマ―が手掛けた12種類のパフュームが誕生。
本物志向の大人(男女)に評判だ。SHIROでは来店したお客様に新しいものと出会うワクワク感を届けたいと、毎月限定のフレグランスを発売。
香り好きはチェック!
SHIRO 代表取締役
今井浩恵さん
1995年、株式会社ローレルに入社。26歳で社長に就任し、2009年に「shiro」を設立。19年には社名をシロに、ブランド名を「SHIRO」に変更。
Column
吉田昌佐美のブランド魂発見!
鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。
2020.07.06(月)
Text=Masami Yoshida
Photograph=Kenichi Yoshida