鮭革バッグに鰻革バッグ、そして羽生結弦氏のバッグも
いっぽう日本のカバンコーナーも、鰻の革や鮭革など珍しい素材のものがありました。
戦時中、牛や豚の皮が使えなくなった時のものだそうです。人間のカバンへの執念を感じさせます。
最後は有名人のカバンまで展示されていて見応えが。
福原愛氏や三浦雄一郎氏、アントニオ猪木氏、そして羽生結弦氏のスーツケースは、それを見る目的で来る女性客も結構いるそうです。
しばらく肌身離さず持ち歩いたカバンは、その人の分身のようで残留思念が漂っています。
この博物館で物欲が刺激される予感がしていたのですが、実際は自分が今使っているバッグへの感謝や愛着心がわいてきました。
いつかこの博物館に収められるくらいのバッグを使ってみたいものですが、貴族のカバンなどを拝見し、身の丈に合ったバッグが一番だという思いに至りました。
世界のカバン博物館
所在地 東京都台東区駒形1-8-10
電話番号 03-3847-5680
開館時間 10:00～16:30
休館日 日・祝日(年末年始及び不定休有)
利用料金 無料
https://www.ace.jp/museum/
辛酸なめ子（しんさん・なめこ）
東京生まれ。漫画家・エッセイスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。『ヨコモレ通信』(文春文庫)『女子校育ち』(ちくまプリマ―新書)『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社)『魂活道場』(学研プラス)など著書多数。
辛酸なめ子が行く
東京マニアックミュージアム
2020.01.31(金)
文・漫画＝辛酸なめ子
撮影＝深野未季
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