“ミナ ペルホネン/皆川明”
25年の歩みが紐解かれる
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/-/img_f21ded93b084ebfef33d6aaeafae184b214616.jpg)
デザイナーの皆川明氏が1995年に設立したブランド、ミナ ペルホネン。「せめて100年つづくブランドに」というコンセプトから始まり、オリジナルの図案によるファブリックからプロダクトを生み出す独自のものづくりが続けられている。
東京スカイツリーや青森県立美術館のユニフォームデザインを手がけたり、フリッツ・ハンセン社との家具制作、陶作家 安藤雅信氏の陶器への絵付けなど、その活動は多岐にわたる。
![ミナ ペルホネンは、展覧会の会期中である2020年に25周年を迎える。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/8/-/img_d8dd411d409a53dc70da917934706af9101006.jpg)
ミナ ペルホネンと、デザイナー皆川明氏のものづくりとその思考をこれまでにない規模で紹介する展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が、東京都現代美術館で開催中だ。
展覧会の“つづく”というタイトルは、つながる・連なる・手を組む・循環する、など、ものや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉。
そんな多義的な意味をもつ“つづく”をキーワードに、生地や衣服、インテリア、食器などのプロダクトに加え、デザインの原画など創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料も展示されている。
![展示作品:tambourine”2005-06-AW。小さなドットによって構成された円の刺繍柄はミナ ペルホネンの代表的なテキスタイル。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/a/-/img_fad93158c9ff6208efcbbc09d9fb5686215097.jpg)
![展示作品:“forest parade”2012-SS photo:L.A.TOMARI。森を彩るモチーフを刺繍で表現。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/5/-/img_a5d0547af621957fa8f47e9cc8b793b9109180.jpg)
会場は、「実」「森」「風」「芽」「種」「根」「土」「空」の8つのセクションで展開。
![「実」のセクションでは、ミナ ペルホネンの代表的なパターン「tambourine(タンバリン)」にフォーカス。ひとつのデザインが生まれてから、生地になり、洋服やインテリアといった様々なプロダクトに展開していく様子を紹介。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/1/-/img_c13cf26dad95e9f16daafed11481a608343456.jpg)
ブランド設立当初から2020年春夏コレクションまで25年分のなかから、約400着の衣服が空間を囲むようにずらりと並ぶ「森」は圧巻。
ブランドコンセプトである“流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」”の魅力が存分に伝わってくる。
![「森」のセクション。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/d/-/img_dda2030f4d01853c83d6b1b99559adce249996.jpg)
![「種」のセクションでは、ファッションをはじめ、家具や食器など、幅広い活動の根幹にある皆川明氏とミナ ペルホネンのものづくりの哲学やアイデアを紹介。貴重な制作の舞台裏を目にすることができる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/-/img_5da9f9bd9742bd46022b1244ce138218289834.jpg)
また、皆川明氏と「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰の糸井重里氏や写真家の上田義彦氏など各界で活躍するクリエーターやアーティストとのクロストークも行われる。事前申し込みが必要となるので、詳細や申し込み方法は展覧会特設サイトにて要チェック!
さらに、美術館内の特設ショップで入手できるグッズにも注目を。中でもおすすめの5点をピックアップしてご紹介!
2019.11.27(水)
文=古澤朋美