思い出野郎の新曲は
ファルセットになるかも?

──そろそろ最後なので、ソウルの先輩としてこういう曲を思い出野郎に勧めたいというのも、もしあればお聞きしたいです。

高橋 スウィートソウルをもっと教えてほしいです。

光石 いや、でも「TIME IS OVER」(ファースト・アルバム『WEEKEND SOUL BAND』収録)なんて、すごくスウィートじゃないですか。

 歌詞で「スウィートソウルミュージック」って出てくるでしょ? それだけでもう最高だって思いますね(笑)

高橋 スウィートっぽいのは、これが唯一くらいですよ。

──でも、思い出野郎でこれが最初にできた曲ですよね? 実はスウィートソウル出発だったという。

高橋 そうなんです。歌ものとしてはこれが最初でした。ここにまた戻っていくという可能性もありますね。

光石 歌詞で「スウィートソウルミュージック」って歌ったのって、RCの清志郎さんと思い出野郎ぐらいじゃないですか。

高橋 僕もすごく清志郎さん大好きで、RC聴いてました。

──思い出野郎でスウィートソウルをやるなら、マコイチくんのファルセットも聴いてみたい気もしますね。

高橋 わりと僕、裏声はいけるんです。

光石 え! やってほしい! ファルセット大好きだから! 今、裏声でやってる若い人なんていないでしょ?

高橋 ほとんどいないかも。

光石 それ絶対やってほしい。1曲でいいから!

──スウィートソウルのいいところは、顔がごついおっさんが裏声で女々しく歌うところだって言っていた人もいますしね(笑)

高橋 じゃあ、僕が裏声で歌うとして、最初に光石さんの語りから入る、というにはどうですか?(笑)

光石 まず擬音が入んないと! 電話とか(笑)。それ、もう決定だ! 僕、語りの小芝居、絶対に入れに行きますから。

高橋 やばい! そんな新曲出してるバンド、今絶対いないから(笑)

光石 研(みついし けん)

1961年生まれ。福岡県出身。高校在学中の78年に映画『博多っ子純情』の主役に抜擢を受け、俳優デビューを果たす。主な出演作に、映画『Helpless』『紀子の食卓』『ヒミズ』『シン・ゴジラ』『アウトレイジ 最終章』『モリのいる場所』『羊と鋼の森』『教誨師』、ドラマ「バイプレイヤーズ」「未解決の女」「ハゲタカ」「フェイクニュース」などがある。テレビ東京系「木ドラ25」『デザイナー 渋井直人の休日』では主演を務めた(2019年1~4月放映)
●鈍牛倶楽部(所属事務所)公式サイト http://dongyu.co.jp/


高橋 一(たかはし まこと)

1986年生まれ。東京都出身。多摩美術大学在学中に結成した8人組ソウルバンド「思い出野郎Aチーム」のヴォーカル、トランペット担当。愛称「マコイチ」。全曲の作詞を手がける。思い出野郎Aチームは2014年12月にシングル「TIME IS OVER」でデビュー。現在までに『WEEKEND SOUL BAND』『夜のすべて』『Share the Light』と3枚のアルバム、EP『楽しく暮らそう』などをリリース。バンド主催のイベントなど精力的なライヴ活動を続ける。2019年はマンスリーイベント『ウルトラソウルピクニック』を全国各地で行っている。
●公式サイト https://oyat.jp
●カクバリズム(所属事務所)サイト https://kakubarhythm.com/artists/oyat

思い出野郎Aチーム
3rd ALBUM『Share the Light』

カクバリズム 2,700円 発売中
https://kakubarhythm.com/special/sharethelight/