約2年ぶりに3枚目のアルバム『Share the Light』を発表した8人組ソウルバンド・思い出野郎Aチーム(OYAT)。
今回、ニューアルバムのリリースを記念して、フロントマンの高橋 一さん(通称:マコイチ)と、かねてから思い出野郎Aチームのファンを公言していた光石 研さんの対談が実現!
光石 研さんが主演を務めたドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」に思い出野郎Aチームがオープニング曲を提供するなど、実は交流のあるお二人に、思い出野郎Aチームの楽曲や、今まで影響を受けてきた音楽について、とことん語っていただきました。
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▼talk01
試聴して一曲目で
「買おう!」と決めました
──光石さんは昨年このCREA WEBで公開されて話題を呼んだ横山剣さんとの対談でも、最近好きなバンドとして思い出野郎Aチームをあげてらっしゃいました。
その後、主演ドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」(テレビ東京系「木ドラ25」/2019年1~4月まで放映)のオープニングテーマに思い出野郎Aチームの「ステップ」が起用されるという流れもありました。
光石 (「ステップ」がオープニングテーマ曲になったのは)本当にうれしかったですね。
──そもそも光石さんは、いつ思い出野郎(Aチーム)のことを知ったんですか?
光石 デビュー・アルバム(『WEEKEND SOUL BAND』)が出た2015年頃ですね。ヒマなときに渋谷のタワーレコードに行って、2階から上まで試聴して回るのが好きだったんですよ。
そのときに思い出野郎のアルバムを聴いて、一曲目の時点で「買おう!」と決めましたね。
高橋 うれしいですね! ありがとうございます。
──あのアルバムの一曲目といえば、ライヴの定番でもある「週末はソウルバンド」ですが、光石さんにとっての決め手とは?
光石 僕はホーンセクションがパパーって入る曲が好きなんですよ。だから、一発で決めてカゴに入れた記憶があります。
──あの曲、歌詞もすごく耳に残りますからね。
光石 「続けてもいいから嘘は歌わないで」って最高のフレーズがありますよね。言葉数は少ないのに刺さるというか、いいところがあるんですよ。
高橋 俳優をやられてきて、ああいうことを言われた経験はありますか?
光石 俳優はそもそも嘘ですからね(笑)
高橋 (爆笑)
光石 でも(マコイチは)本当にキャッチーな言葉を作るのがうまいですよね。「フラットなフロア」(セカンド・アルバム『夜のすべて』収録)とかも最高だなと思います。
高橋 でも、歌詞作りは毎回すごく悩むんですよ。新作では最初に三倍くらいの言葉を書いて削って作って行きました。
2019.11.06(水)
構成・文=松永良平
撮影=佐藤 亘