ソウル・グループのライヴを
初めて見た思い出
──光石さんが初めて思い出野郎のライヴを観に行かれたのは?
光石 渋谷のWWWでのワンマンだから、2年くらい前(2017年10月1日)かな。
高橋 セカンドを出したときだったと思います。
光石 カクバリズムの角張(渉)さんにお誘いいただいて、楽屋でご挨拶しました。
──その日のライヴって、一部と二部の間にお客さん全員に一杯無料のフリードリンクをやってましたよね。
光石 そうそう! みんなに角張さんが酒をおごったんですよ(笑)
高橋 あのとき光石さんもちゃんと飲めました?
光石 飲めましたよ。ライヴもすごくよかったし。CDで聴くのと遜色もなく。
高橋 あのときギターの斎藤(録音)くんが、がっつりフレーズを間違えたりしてましたけどね(笑)
光石 間違えて、ツッコミ入れてやり直したよね! それも面白かった(笑)
高橋 そんな姿を見られていたとは! ちなみに、光石さんは、昔からソウル・グループのライヴを観に行ったりしてましたか?
光石 僕の世代は映画『アメリカン・グラフィティ』(1973年)に影響を受けて黒人音楽を聴き始めたんですよ。
それで僕が東京に出てきた1980年に、ジェームス藤木さんが黒っぽい曲を歌ってたり、シャネルズが出てきたり、山下達郎さんも出てきたり、って時代でしたね。
東京に出てきて半年くらいだったかな、マンハッタンズ(ニュージャージー出身のスウィートソウル・グループ)が来日してて、新宿のツバキハウスにみんなで観に行ったのはものすごくよく覚えてる。
「東京の夜ってめちゃくちゃすごいな、かっこいい!」って思いましたね。
高橋 ツバキハウスでマンハッタンズ、すごいですね。
光石 グループ物のスウィートソウルが好きでしたからね。その後、ドラマティックスとかも観に行ったし。
2019.11.06(水)
構成・文=松永良平
撮影=佐藤 亘