約2年ぶりに3枚目のアルバム『Share the Light』を発表した8人組ソウルバンド・思い出野郎Aチーム(OYAT)。

 今回、ニューアルバムのリリースを記念して、フロントマンの高橋 一さん(通称:マコイチ)と、かねてから思い出野郎Aチームのファンを公言していた光石 研さんの対談が実現!

 光石 研さんが主演を務めたドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」に思い出野郎Aチームがオープニング曲を提供するなど、実は交流のあるお二人に、思い出野郎Aチームの楽曲や、今まで影響を受けてきた音楽について、とことん語っていただきました。

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渋井直人はもはや光石さんの
姿でしか想像できない

──こうやって二人の話を聞いていると世代差もまるで感じないし、あらためて「デザイナー 渋井直人の休日」での主演とテーマ曲の関係がバッチリに思えます。

高橋 あのドラマは、どういう経緯で光石さんが主演されることになったんですか?

光石 もともと渋谷直角さんの漫画で原作があって、知り合いのカメラマンが直角さんと知り合いだったんですね。その人から「この漫画の主人公、もろに光石さんのことだよね」って言われて(笑)

高橋 それって、どうなんですか!(爆笑)

光石 それで最初は、単行本が出るときに僕のところに話が来て、読んだら面白かったから、単行本のオビを書かせていただきました。

 そしたら、うちの事務所でも「これ、ドラマでやりたい」という空気になって、そこからの流れでしたね。

──でも、ご自身では本当に「俺のことが描いてある!」と思われました?

光石 いや、わかんないけど、僕は渋井さんみたいにモテる男じゃないんで(笑)。それに、あんな若い女の子狙いにはいかないですよね。

高橋 でも、あのヤレヤレ感というか、ちょっと情けない世界って甘茶ソウルの世界と意外と近いのかも。

 それに、もともとの漫画の絵って光石さんとは全然似てないですけど、もはや光石さんの姿でしか考えられないし、勝手にエディットしながら漫画のほうも読んじゃってますからね(笑)

──もちろん、渋谷直角さんも光石さんを想定して描いてはいないわけですもんね。

光石 でも、直角さんもすごく音楽詳しいですからね。

高橋 実は、思い出野郎のことも知ってくれてて、ドラマになる前からライヴも来ていただいてました。

2019.11.11(月)
構成・文=松永良平
撮影=佐藤 亘