1300年もの歴史を誇る
温泉旅館も「小松市」に
北陸といえば、温泉を楽しみにする人も多いでしょう。
小松市には、北陸最古の歴史を誇る粟津(あわづ)温泉があります。開湯は養老2年(718年)。
以来、約1300年にわたってこんこんと湧き出るのは、肌に優しくなめらかな「美人の湯」です。
◆法師
のどかな温泉町には、風情ある旅館が軒を連ねていて、そのひとつ「法師」は、粟津温泉の開湯当初より看板を守り続けている、老舗中の老舗です。
1300年もの長きにわたり、法師家の家業として代々受け継がれてきたといい、現当主の法師善五郎さんで46代目となります。
さすがに1300年前の建物は、今は残っていませんが、江戸時代に造営された庭園など、歴史を感じさせる空間が随所にあります。
三笠宮殿下、高松宮殿下をはじめ、皇族の方々がかつてお泊りになった貴賓室「延命閣」は、現在、国の登録有形文化財となっています。
館内には、昭和レトロな古きよき温泉旅館の風情が今も残っていて、何ともいい味わい。
客室からも池泉回遊式の美しい庭園を眺めることができます。
肩ひじはらず、とにかくのんびりくつろいで過ごせるのが、この旅館の魅力です。
お楽しみの夕食は、会席コーススタイル。加賀の郷土料理のほか、旬の魚介など満足度たっぷり。
これぞ“THE 温泉旅館”の醍醐味を存分に堪能できます。
法師
宿泊料金 1泊 1名12,000円~
※夕・朝食付き、1室2名以上で利用の場合
https://www.ho-shi.co.jp/
◆エトワール エフェ
古きよき風情を醸す温泉旅館もいいけれど、心静かにプライベートな時間を大切にしたい……。
そんな人には、森のなかにたたずむプチホテル「エトワール エフェ」がおすすめです。
オーナーは、インテリア関係のお仕事もされていて、室内には東欧をはじめ、各国から取り寄せたアイテムがセンスよく配されています。
「こんなお部屋に住んでみたい!」と思ったら、新築やリフォームの相談も可能だそう。
ディナーや朝食は、隣接するカフェ&温泉「ラ プティトゥ ポルト」にて。
メニューは、ヘルシーで体にやさしいベジタブル料理。静かな森のなかで心も体もすっかり癒やされます。
なお、こちらのカフェは宿泊者でなくても利用可能。
ドライブ途中に立ち寄って、ナチュラルフードのランチプレートや手作りスイーツで、まったりくつろいだひとときを過ごせます。
さらに、インテリアデザインショップも併設されているので、雑貨好きはぜひのぞいてみて!
エトワール エフェ
宿泊料金 1泊 1名13,000円~(朝食付き)、18,000円~(夕・朝食付き)
http://seseraginomori.com/etoile.html
2019.10.24(木)
文=矢野詔次郎