美食家たちが今、いちばん
行ってみたい街も「小松市」です
ここでしか出会えないユニークな体験が、実は盛りだくさんの小松市。
その名を今、もっとも轟かせているのがグルメの世界。2015年に開店した「SHÓKUDŌ YArn(ショクドウ ヤーン)」は、美食家たちが今いちばん行ってみたいと憧れる、まさに垂涎の一軒です。
◆SHÓKUDŌ YArn
(ショクドウ ヤーン)
小松駅からタクシーで約10分。
静かな住宅地のなかに現れる謎の黒い建物が、食通たちを虜にする、めくるめく美食の舞台。
ここでの食事を楽しむためだけに、はるばる小松市を訪れる人も多いそうです。
お店を切り盛りするのは、イタリアやスペインでの修業経験もあるシェフの米田裕二さんとマダムの亜佐美さん。
小松市をはじめ、石川県内各地の食材の素晴らしさを伝えたいと、さまざま試行錯誤するうちにたどり着いたのが、これまで体験したことのない遊び心を満載した、このお料理のスタイルだったそう。
たとえば、旬のトウモロコシを使った一皿。よーく見ると「あれ、何かが違う……」。
炭火で香ばしく焼き上げたトウモロコシをペーストにして、さらにまるで焼いたトウモロコシのような見た目に仕上げるという、とても手間と時間のかかった一皿なのです。
それだけに、そこに凝縮した旨みと甘みは、トウモロコシなのにトウモロコシ以上!
コースの一皿一皿すべてがこんな感じで、わくわくドキドキの連続です。
メニューは、ランチ、ディナーともにおまかせコースのみ。
とにかく楽しんでいってほしい。その気持ちがストレートに伝わってくるお料理とプレゼンテーションが素敵です。
しかも、そこには小松市をはじめとした石川県の食材の豊かさと美味しさがたっぷりと凝縮しています。
季節が変わり、食材が移り変わるにつれて、メニューも少しずつ移り変わっていくのが、このお店のスタイル。
この日、出会った一皿の美味しさは、まさに一期一会のものです。
そして、次に訪れたときには、一体どんなサプライズが待っているんだろう……。
またここで楽しい時間を過ごしたいから小松市に来よう。きっと多くの人がそう思うことでしょう。
SHÓKUDŌ YArn(ショクドウ ヤーン)
料金 ランチ 6,000円/ディナー 10,000円~
※完全予約制。予約の受付は2カ月前から
https://shokudo-yarn.com/
◆農口尚彦研究所
小松市にはもうひとつ、今、食通たちを大いに惹きつけている場所があります。
それが「農口尚彦研究所」。酒造りの神様として数々の功績を打ちたててきた伝説の杜氏・農口尚彦さんを迎えて2017年に開かれた、日本でもっとも美しい酒蔵のひとつです。
16歳で酒造りの世界に入った農口さん。今年(2019年)12月で87歳となりますが、常にその最前線に立って珠玉の酒造りを守り続け、さらに次世代の育成にもあたっています。
清浄な伏流水、上質な米、そして美しい里山の風景に恵まれたこの場所は、農口さんの酒造りを祝福するかのような、素晴らしい環境です。
その酒造りの世界観を存分に体感できるのが、完全予約制の日本酒体験プラン「酒事(しゅじ)」。酒蔵の見学スペース観覧と、テイスティングルーム「杜庵」での利き酒がセットになったものです。
この蔵が目指す酒造りのこだわりや美学、そして味わいの違いにまつわる深い話を聞きながら、杜氏おすすめの利き酒コース(酒肴つき)を堪能するのは、まさに至福のひととき。
車を運転する人のためのノンアルコールコースを用意しているのもうれしいところです。
なお、日本酒好きたちにとって聖地ともいうべき場所だけあって、このテイスティングルームは常に予約でいっぱい。
もし幸運にも席がとれたら、それはきっと小松市に宿る酒の神様に呼ばれているに違いありません。
農口尚彦研究所
日本酒体験プラン「酒事」/完全予約制
料金 5,500円(1日1回 14:15~15:45、水・木曜は定休)
※予約はウェブサイトから
https://noguchi-naohiko.co.jp/
2019.10.24(木)
文=矢野詔次郎