空港の近くには1台5億円の
ダンプが見られる施設も

 北陸の旅といえば、きっと多くの人が加賀百万石の古都・金沢市を思い浮かべることでしょう。

 でも今、旅好きな人たちの間でにわかに注目を集めているのが「小松市」。北陸の空の玄関口、小松空港のある小松市です。

◆石川県立航空プラザ

 今まで小松空港に着いたら、すぐに金沢駅行きのリムジンバスに乗っていませんでしたか?

 なんともったいないことでしょう。

 空港からわずか徒歩3分のところにある石川県立航空プラザは、全国の飛行機好きを惹きつける、実はすごいミュージアムなのです。

 もしかしたらライト兄弟よりも先に有人飛行に成功していたかもしれない……。そんな伝説の航空研究家・二宮忠八さんの偉業を讃える展示のほか、館内には実機や模型がずらりと並んでいます。

 そして、とくに人気を集めているのが、戦後初の国産旅客機として歴史に名を残すYS-11のフライトシミュレーターです。

 本物のYS-11のコックピットに座って操縦桿を握ることができるのは、世界でもここだけ。この伝説の旅客機の操縦感覚を一度体験してみたいと、現役のパイロットも訪れるそうです。

石川県立航空プラザ

開館時間 9:00~17:00
定休日 無休(年末年始は休館)
入館料 無料
https://komatsu-ccf.com/navi/

◆こまつの杜

 フライト体験を楽しんだ後も、まだまだ金沢駅行きのバスに乗るのは早いです。

 その前に小松駅行きの市内バスに乗ってみましょう。所要時間はたったの約12分です。

 現在、2023年の北陸新幹線 小松駅開業に向けて建設工事が進む駅東口には、パワーショベルやブルドーザーなどでお馴染みの「KOMATSU」が運営する複合施設、こまつの杜があります。

 見どころはなんといっても、巨大なダンプトラック「930E」。車体重量はなんと202トン、全高7.32メートル。タイヤも巨大で直径3.83メートルです。

 ヘルメットをかぶって実際にトラックに乗ることができ、子供も大人もテンションあがりまくりです。

 現在も、南米やオーストラリアなど、世界各国の鉱山で大活躍していて、ちなみに1台のお値段は約5億円だそう。

 それならタイヤだけでもと思って聞いてみると、1本数百万円。高級車が買えるほどのお値段で、とても手が出せません。

こまつの杜

開館時間 9:00~16:30
定休日 日・月曜、第5土曜(祝日の営業はウェブサイトで確認を)
入館料 無料
https://www.komatsunomori.jp/

◆こまつ曳山交流館みよっさ

 このほかにも小松駅の周辺には、必訪スポットが点在しています。

 絶対おすすめなのが、こまつ曳山交流館みよっさ。

 300年以上の歴史をもち、毎年5月に行われる「お旅まつり」で市街を巡行する壮麗な曳山が展示されています。

 また、お旅まつりのもうひとつの名物が子供歌舞伎。

 小松市では、古くから人々の間で歌舞伎がとても愛されてきました。

 というのも、歌舞伎十八番として名高い勧進帳の舞台となった安宅の関。それが小松市にあるのです。

 ぜひ挑戦してみたいのが、みよっさならではの文化体験メニュー。

 なかでも自分で歌舞伎風メイクをして、勧進帳の衣裳を身にまとう「なりきり勧進帳」は、SNSにあげれば、絶対大うけすること間違いなし!

 しかも、記念撮影をするだけでなく、実際に舞台に上がることもOK。

 バタバタバタッとツケ木を打ってもらって、「いよっ!」と見得を切れば、気分は完全に歌舞伎役者。

 やみ付きになりそうです。

こまつ曳山交流館みよっさ

開館時間 10:00~17:00
定休日 無休(12月~3月は水曜休館、年末年始も休館) 
入館料 無料
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/miyossa/2937.html

◆小松名物 塩焼きそば

 そして、お腹がすいたら小松市のソウルフード、塩焼きそばをぜひ。

 1959年に開店した中華飯店「清ちゃん」がその元祖で、現在では市内8軒のお店で提供しています。

 そのうちの1軒、1961年創業の「勝ちゃん」は、お昼どきには行列ができることも多い人気店。

 もちもちの麵を独自のタレをからめた炒めたシンプルな味わいで、クセになります。

小松名物
塩焼きそばを愛してやまない委員会

小松塩焼きそばが食べられるお店の情報は、ウェブサイトで確認を。
http://sio-yakisoba.com/

2019.10.24(木)
文=矢野詔次郎