甘いパンも、しょっぱいパンも
スコーンも全部ヴィーガン

 おやつにぜひ食べたいヴィーガンのパンをご紹介しましょう。

 自慢の「豆乳クリームパン」のクリームは、豆乳独特の匂いをなくしてコクが出るようしっかり炊き上げています。隠し味は自家製酵母。有機のバニラビーンズも使い、乳製品を使っていないのにリッチな味わい。

 チャイやオーガニックベリー、チョコクリーム、京都らしい宇治抹茶の他、マンゴーなど季節のフレッシュフルーツを使ったものも登場します。

 サクサク軽い食感の酵母クッキーをのせた「メロンパン」、北海道産小豆とてんさい糖だけで作った粒餡を包んだ「あっさり粒あんぱん」、カカオが香り立つチョコチップと濃厚なバナナを使った「オーガニックバナナとチョコチップ」など、どれもほんのり優しい甘味で食べ飽きません。

 おやつにぴったりの甘くないパンもあります。

 一番のおすすめは、無農薬タマネギ、オリジナルスパイスを生地に練り込んだ「オニオンブレッド」。オーブントースターでリベイクすると、オリジナルスパイス、特にクミンが香り立ちます。

 無農薬のジャガイモをローストして包んだ「じゃがいもぱん」、生地に練り込んだ九条ネギと白ごまが甘く香ばしい「九条ネギと白ごま」の他、金時人参や小松菜、万願寺唐辛子を使ったパンもそれぞれの旬に登場。

 むっちりした生地を噛むうちに野菜の風味がじんわり広がります。

 酵母を入れた生地で作る「酵母スコーン」「酵母クッキー」もほんのり優しい甘さでおやつにぴったり。どれも卵やバターを使っていません。

 「酵母スコーン」は、プレーン、有機いちじく、チョコチップの他、ローズマリー、レモンピール、ココナッツなど、色々な種類があり、後口に小麦粉と酵母の旨みがふんわり広がるのが特徴。

 「酵母クッキー」は、ココナッツ、ごま、チョコチップ、ソルティなどがありますが、型抜きして薄く焼き上げられた「ひつじ」が愛らしくて気に入りました。

 他にも、卵やバター、ベーキングパウダーを使わない「酵母マフィン」や、砂糖を使わず、いちじく酵母だけの甘味の「酵母ケーキ」もあって、あれもこれも食べてみたくなります。

 購入したパンは、奥のイートインスペースで、豆乳チャイや酵母シロップを使ったドリンクと一緒に味わいましょう。

 ランチタイムの「発酵ランチプレート」にも心惹かれてしまいます。4、5種類のパンと酵母ドレッシングサラダ、自家製酵母スープが付いているのです。パンと酵母の魅力を満喫するのもここならではのお楽しみ。

アペリラ

所在地 京都市左京区川端御蔭上ル高野蓼原町36-3 
電話番号 075-203-8506
https://www.facebook.com/Aperiraapelila/

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2019.09.14(土)
文・撮影=そおだよおこ