神々しいマンタの姿に感激!
エントリーポイントを決めて、さぁスノーケリング。
プランクトンで少々濁った水中の遠くに、2匹のマンタがいるようです。
よそ見していると、ガイドに肩を叩かれ、はっと気づくと近くにマンタ! 目の前を悠然と通り過ぎていきます。光の筋がマンタの背をゆらゆらと揺れる光景が、なんと神々しいこと。
向こうもこちらが気になるのか、通り過ぎても、戻ってくることが数回。距離感を保ちつつも、警戒心は持っていない様子が伝わってきました。
ちなみに、島に常駐している海洋生物学者のサミュエルさんは発見したマンタを記録、1年あまりで28匹を確認したそう。
モルディブではマンタを保護するNPO団体「マンタ・トラスト」が個体をデータベース化していますが、シャビヤニ環礁で見つかったマンタの半数は未登録だそうです。
続いてサンゴのポイントへ向かう途中、今度はイルカの群れ、しかもバンドウイルカとハシナガイルカの2種類に遭遇しました。
キャプテンがエンジンを止めると、姿は見えないけれど、あたり一面からチチッ、チチッというクリック音が聞こえてきます。イルカたちは音の反響でこちらとの距離を探っているようです。
そして、時折プシューッという排気音。どうやら、イルカたちにぐるりと囲まれているようです。
再びキャプテンがエンジンをブルンと吹かすと、イルカたちがひょいっとジャンプ。
ボートから見下ろすのではなく、ジェットスキーの脇や前をすり抜けていくイルカたちとのランデブーは夢のような時間でした。
サンゴの園を潮の流れに乗って見下ろすスノーケリングを楽しみ、無人島に上陸し、機動力があるジェットスキー&スノーケリングツアーはより自然を近くに感じられます。
ちなみに「サンセット・ドルフィンツアー」でもハシナガイルカの大群が出没。斜陽がきらきらと反射する海面のあちこちに、無数の背びれ。これまた、“楽園”と呼ぶにふさわしい美しい光景でした。
フェアモント モルディブ
●アクセス マーレ国際空港から水上飛行機で55分
●おすすめステイ先 フェアモント モルディブ
https://www.fairmont.com/maldives/
●ダイビングの問い合わせ先 サブ・オーシャニック
http://www.sub-oceanic.com/
【取材協力】
エスティワールド
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2019.02.02(土)
文・撮影=古関千恵子