織田信長の肖像、大名物の茶器など
―級品がずらり揃う展覧会
1582年のこと。日本から4人の天正少年使節がローマ教皇のもとへ派遣された。クアトロ・ラガッツィとも呼ばれる彼らが生きた時代の美術を一堂に集めた展覧会が開催。織田信長の肖像、狩野永徳の絵画、大名物の茶器など―級品がずらり揃う。同時開催の杉本博司『クアトロ・ラガッツィ』展では、アーティスト杉本博司が天正少年使節の足跡をたどった写真作品を展示。時空を超えて旅する気分に浸ってみては。
『信長とクアトロ・ラガッツィ
桃山の夢と幻+
杉本博司と天正少年使節
が見たヨーロッパ』
会場 MOA美術館(静岡・熱海)
会期 開催中~2018年11月4日(日)
料金 一般 1,600円(税込)ほか
電話番号 0557-84-2511
http://www.moaart.or.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「写真を読む夜」「文学ワイン会 本の音」などの催しも主宰。新刊に『文学とワイン』(青幻舎)。
https://twitter.com/reading_photo
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2018.10.16(火)
文=山内宏泰