お菓子通への手土産にふさわしい“特別感”
実は、私は以前、“バスク”はスペインだと思いこんでいて、スペインでこのお菓子を食べ歩く旅をしたことがあります。
スペインでは“パステル バスコ”と呼ばれるお菓子で、もっとぼってりとした、大地を感じる素朴な味でした。それはそれでおいしかったのですが、その旅行中に、バスク地方はフランスにまたがっているじゃない!? と気がついて、フランスにも行くことにしました。
舟でわずか10分のフランス側で食べたガトー・バスクは、スペインで食べたのとは明らかに違う味わい。中にサクランボが入っていて、生地もしっとり。「さすがフランス!」と感動したおいしさでした。
そんなフランスの味にまさるともおとらず。むしろ、洗練のできばえの『ピュイサンス』のディグザソーです。
ちなみに、『ピュイサンス』のパティシエの井上さんはフランスのノルマンディ、バスクなどで修業して、帰国後、『オーボンヴュータン』に勤務したのち、このお店をオープンした人。
『オーボンヴュータン』のお菓子に目がないような、フランス伝統菓子ファンの“お菓子通”の人には、きっと喜んでもらえると思います。
お店は東京、田園都市線の青葉台駅からバスに乗るか、徒歩で18分、という場所。
遠いところまで行く手間はかかりますが、そのぶん、もらった人も、差し上げた人も、特別感のある手土産になると思います。ぜひおためしください。
ピュイサンス
住所 神奈川県横浜市青葉区みたけ台31-29
電話番号 045-971-3770
Column
肱岡香子のSweetsな手みやげ
フードスタイリストでお菓子大好きな著者の、豊富な“手みやげ”経験を元に、季節に応じた見目麗しいお菓子の数々をご紹介します。
2012.09.04(火)