伝統工芸に囲まれた部屋で
極楽気分のマッサージを
新築建て替えで再開業した「界 アルプス」は、全室がご当地部屋。ご当地部屋とは、滞在を通して地域の文化に触れることができる客室のことだ。
それぞれ意匠は異なるが、温かみを感じる伝統工芸・松崎和紙を使った行灯(あんどん)や、信州のきりえ作家・柳沢京子氏による「アルプスの麓の詩情」をテーマにしたアートワーク、素朴な味わいの上田紬のベッドライナーなどが部屋を飾る。
新装でありながらほっとするような安らぎの空間は、とても居心地がいい。松崎和紙でできた茶筒とくるみゆべしが用意されているのがうれしい。部屋でも、話が弾みそうだ。
右:この客室には薪ストーブが設けられていて、火起こしから楽しむことができる。
客室は、信楽焼の湯船の内風呂付き客室やプライベート感のある離れ、ロフト付きなどそれぞれに特色のある全4種類。
カラマツ林に囲まれた温泉は、高瀬渓谷に沸き出す源泉からお湯を引いている。男女とも内風呂と露天風呂があり、四季折々のアルプスの自然を楽しみながら、湯に浸かることができる。
入浴の後はお部屋でマッサージを頼んだら、もう天国の心地よさ(45分 7,020円~/税込)。マッサージは、ゆっくりしたリズムの“癒し”とリズミカルな刺激の“ゆるみ”という2種類のアプローチから選ぶ。国家資格を持つ施術師のテクニックはさすがで、寝落ち確実。
2018.04.21(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵