温泉地の近くにある窯元や職人たちが生み出す豊かな工芸品は、丁寧な手仕事にはその土地の文化や風習、人の温かさが詰まっている。旅の思い出とともに、ここでしか買えない素敵なお土産をフリーライターの晴山香織さんに紹介してもらいました。

一つ一つ表情の違う
愛嬌ある神様

北海道・網走湖畔温泉
◆大広民芸店の「セワポロロ」

セワポロロ 小 H18cm 各1,500円。

 北海道の網走は、戦後、樺太から引き上げた人とともにウィルタ族が移住した土地。

 「セワポロロ」とは、そのウィルタ族が信仰する全知全能の神様のこと。首に巻いている、鳥の羽を意味する「イナウ」という薄い木とフェイクファー(昔はアザラシの毛皮)がかわいらしい。

大広民芸店
所在地 北海道網走市新町2-3-11
電話番号 0152-44-5583
営業時間 8:00~18:00(10月~3月は17:00まで)
定休日 無休
http://www.oohiro.sakura.ne.jp/sub1.html

2018.02.19(月)
Text=Kaori Hareyama
Photographs=Hirofumi Kamaya

CREA 2018年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

楽しいひとり温泉。

CREA 2018年2・3月合併号

ひとりに優しい宿こそ、いい宿でした
楽しいひとり温泉。

定価780円

2017年2月号で大好評だった「ひとり温泉」特集が戻ってきました。あるスタッフはこの1年、ほかの旅取材をしていても「この近くに、ひとり温泉にいい宿はないだろうか?」とアンテナを張り巡らせていたそう。そんな日々の努力が実って、今年も、ほぼ新規の宿ばかり100軒以上ピックアップ。今年も保存版ができてしまった予感。