●中華料理 大宝(東京・南麻布)
餃子 5個 650円。豚肉、キャベツ、にらを主としたシンプルな具材の餡。にんにくは入っていない。シャキシャキしたしょうがの食感が楽しい。
通いつめて数十年
食べると元気が出る餃子
中華料理店として名高いお店ながら、ハイレベルで存在感のある餃子に魅了されて、はや数十年。藤崎さんにとって「おふくろの味であり、あこがれの味」というこちらの餃子は、シンプルながら滋味深く、旨みがしっかり利いていながら優しい、幸せの味わい。
餃子を包むのはママの担当。皮は特注。
「ママの手作りの温もりが感じられる餃子。この餃子とであっていなかったら、餃子に開眼することもなく、シャンパンと合わせようとも思わなかったかも。つまり、いまの自分はいなかったかも知れませんね」
スーパーサブとして
楽しみたい餃子
一品料理も充実。自家製スープを使った炒めものに麺と、どれも必食。
創業は、昭和35年。餃子は創業時からあるメニュー。とはいえ、あくまで中華料理店。麺類ほか、通常メニューのおいしさも忘れず楽しみたいところ。その味を求めて、お店は常に大盛況。夫婦で切り盛りするだけに、厨房はいつも大忙しだ。餃子単品だけのオーダーはなるべく避け、スーパーサブとして楽しみたい。
▼聡子の「眼」
「シンプルな味だからこそ
深みのある紹興酒が引き立つ」
余計なことはしない。技とセンスがもたらす、最高にシンプルな餃子だからこそ、インパクトのある紹興酒でも受け止めることができます。歯ごたえのある皮が残す小麦の余韻、ショウガの香り高い餡が奏でるハーモニーを完成させるには、中華料理店ならではのお酒、紹興酒が最適ですね。
店内には厨房を囲むカウンター席と、テーブル席がある。主人の手仕事が見えるカウンターの真ん中が、藤崎さんの定番シート。
中華料理 大宝
所在地 東京都港区南麻布2-7-23
電話番号 03-3452-5625
営業時間 12:00~14:00/20:00~22:00
定休日 土曜・日曜・祝日
藤崎聡子さんと食べ歩く
“スーパーB級グルメ”最前線
2017.12.16(土)
文=吉村セイラ
撮影=平松市聖
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