メルヘンのような湖畔を歩き
川沿いのレストランで夕食

パステルカラーの家々が並んでいて、眺めているだけでも楽しい。

 街並みがかわいい湖畔の村があると聞いて立ち寄ることにした。アムステルダムから自転車なら1時間という場所にあるアイセル湖周辺の村だ。パステルカラーのメルヘンのような家々が湖畔に並んでいる。

鏡のように静かな湖に面した中庭でお茶をしている家族が見えた。なんて素敵な家だこと!

 湖面にはときおり小さなボートが行き来していた。湖畔の家の住民だろうか。湖に面した小さな中庭でお茶を楽しんでいる家族も見えた。

ここでも自転車は住民の足となっている。静かな村にエンジン音が響かない自転車はよく似合う。

 ほとんど車が通らないのでとても静かだ。すれ違う住民のみなさんはとてもにこやか。「ここに住んでいるの?」と聞くと「そう、いいところでしょ?」と。穏やかな村に住む人たちは、心も穏やかになるようだ。

突然集まってきた子供たち。後ろには走りながら笑顔でVサインをしている子供が(笑)。

 あれこれ写真を撮りながら小さな橋を渡ったとき、いきなり子供たちが「わーっ!」と走り寄ってきてポーズをとってくれた。「えっ、なぜ?」と一瞬あわてたものの、彼らの笑顔に圧倒されながら急いでシャッターを切った。

 なぜか子供たちはどんどん集まってくる。ピザを食べていたのか、空になった平たい箱を持った子も。私が写真を撮り終えると、また走って去っていった。なんてフレンドリーな子供たち! まるで小さな嵐が通り過ぎたようだった(笑)。

「デ・スワルテ・ワルフィス」のテラス。ここからもザーンセ・スカンスの風車が見える。

 夕食はザーン川沿いのレストラン「デ・スワルテ・ワルフィス」へ。「黒いクジラ」を意味する店名通り、かわいいクジラの看板が目印だ。

屋内は3つの部屋に分かれている。
左:バーにはカウンターもあって、メインダイニングよりも落ち着いたインテリアだ。
右:華やかに盛りつけられた新鮮な魚介が美味しい。

 屋内のテーブル席のほかに、バー、テラス席もあり、テラス席からはザーンセ・スカンスの風車を眺めることができる。新鮮な魚介が、いっそう美味しく感じられた夕食だった。

d'Swarte Walvis
(デ・スワルテ・ワルフィス)

所在地 Kalverringdijk 15, 1509 BT Zaandam
電話番号 075-616-5629
http://www.dewalvis.eu/en

2017.11.15(水)
文・撮影=たかせ藍沙