持てる技術と熱意をつぎ込んだ2つの処方

「でもスックでパウダーファンデーションを出すなら、複雑な肌悩みを解決できるものでないと。それができないのなら出す意味ない」と思った佐藤さんは頑張り続けた。

 そしてついに2つの処方が完成、しかも研究所の技術でもう1つの肌悩み対策を加えることができた。

「黄ぐすみをカバーして自然な血色感を出すためのカラービーズです。赤い顔料を透明素材でコートしたもので、ほんわりした赤みがプラスされ肌が明るく見えます」

 何としてもエイジング肌の悩みに応えたいと願う開発担当者の熱意。それを裏から支える研究所の技術提案。二者のコラボレーションが、不可能を可能にした。

2012.03.15(木)
text:Keiko Watanabe
photographs:Nanae Suzuki / Hirofumi Kamaya

CREA 2012年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

一生もの美容

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