◆topic #02
化粧品がすべきことは
そもそも敏感肌も普通肌もない
すべての肌にとってたった一つ

洗顔直後はもちろん、メイクの上からでも使えるミストローション
ナノ化した天然セラミド(※1)に2つの肌荒れケア成分(グリチルリチン酸2K、ε-アミノカプロン酸)を配合。保湿しつつ、敏感症状を落ち着かせ、肌荒れを防ぐ。全身の乾燥時にも。アルージェ モイスチャー ミストローションII(しっとり)[医薬部外品]150mL 2,300円、220mL 3,000円/全薬工業

 さて、バリアとはそもそも何なのか? 例えばここでダウンジャケットのダウンをイメージしてみて欲しい。表面を覆う一枚はあくまで薄く脆いが、その中で寒さから人を守り、クッションのようにふっくら柔らかな厚みを作っているのがダウン。それがバリアだと考えればわかりやすい。

 そして、実際の肌のバリアの質を決めているのがセラミド。表皮の角層で、角層細胞同士をつないで隙間を埋め、バリアをバリアとして機能させるのがセラミドなのだ。だから敏感肌克服の決め手とは、本来肌が持っていた、“きちんとセラミドを作る働き”を取り戻すこと。もちろんその仕組みは近年わかってきてはいたが、敏感肌ケアでは一時的にセラミドを補うことはできても、失われたセラミドを生み出す事がなかなかできなかった。

 そこに着目したのが製薬会社・全薬工業が長年の研究の末に生み出した“バリア保湿”、アルージェのシリーズだったのだ。今、このアルージェが、敏感肌はもちろんのこと、一時的に過敏になる一般肌にも愛用者を増やしているのは、まさしくバリアを“補うのではなく育ててくれる”から。バリアを育てるバリア保湿は、敏感肌のみならず、すべての肌における一つの正解と言っても良いものなのだ。

2017.09.13(水)
文=齋藤 薫
撮影=吉田健一

CREA 2017年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

リラックスするための美容。

CREA 2017年10月号

触れて、感じて、ほっとする
リラックスするための美容。

定価780円