■星野リゾート 界 伊東

 日本の地方の魅力を掘り起こし、プロデュースすることで日本の観光に一石を投じてきた星野リゾート。その各施設を訪れ、地方らしい遊び方、旅の仕方を再発見していこうというシリーズが「日本を遊ぼう!」。

前回の「星野リゾート 界 アンジン」に続く今回は、山あり海ありの伊東の自然を満喫し、落ち着いた雰囲気の「星野リゾート 界 伊東」でゆっくりと疲れを癒します。

城ヶ崎海岸の
断崖絶壁にかかる吊橋へ

門脇灯台から望む城ヶ崎海岸の絶景。

 「星野リゾート 界 アンジン」でモダンな伊東の温泉旅館を楽しんだ翌日は、ちょっと足を延ばして、山あり海ありの伊東の自然を満喫したい。

 断崖絶壁の景観に驚かされる城ヶ崎海岸は、ぜひ訪れたいスポット。伊豆七島や天城連山まで見えることもある門脇灯台や、高さ23メートル、長さ48メートルの門脇吊り橋は必見だ。そして健脚な人は、全長約3キロの城ヶ崎ピクニカルコースを踏破するのもいいだろう。

 JR伊東駅から門脇灯台までは、車なら約30分、バスだと約40分。行ってみたなら、城ヶ崎海岸の絶景に驚かされること間違いなし。約4000年前に大室山の噴火で出た溶岩が、海で浸食されて出来た断崖絶壁のすごいこと。

門脇灯台はなかなかユニークな形をしている。

 門脇灯台の展望台は約17メートルの高さで、67段の階段をぐるぐると上る。中は冷房も効いているので、ぜひ上ってみて。

 さて、ここから門脇吊橋までの道がすでにデコボコとしている。ついに断崖絶壁が見えて来ると、その迫力にはたじろぐほど。

門脇吊橋がかかっているのもこんな断崖の間。

 ちょっとゆらゆらする吊橋を渡っていくとさらに溶岩の絶景が広がる。そんな岩の間にスカシユリの花が可愛く咲いていた。

左:吊り橋から眺める眼下の海はこんなに深い青できれい。
右:途中に咲いているスカシユリにちょっとほっとする。
吊り橋を渡り終えて後ろを振り返る。辺り一帯が侵食された溶岩で、でこぼこだ。ここから、かつて漁の基地として使われた名所「ぼら納屋」までも、上り下りがあってそこそこたいへん。歩きやすい靴で。

2017.08.27(日)
文=小野アムスデン道子
撮影=平松市聖