最新作「モン ゲラン」はまさに
現代女性を象徴する香り!

 2017年3月には5年ぶりとなる女性用フレグランス「MON GUERLAIN(モン ゲラン)」が誕生。アンジェリーナ・ジョリーがミューズというのも話題だけど、爽やかさと透明感のある甘さ、深みが絶妙に溶け合ったフレッシュ オリエンタルの香りが新鮮。最初につけたときの香りが忘れられなくて毎日のように使ってますよ。

「自分のポリシーを持って自由で大胆に、力強く生きている現代女性を表現する香り。ゲルリナーデに含まれるベルガモット、アイリス、バニラの香りに食用としても使われるカーラ ラベンダー、サンダルウッドなどが加わり、纏った人の肌に寄り添いながら個性を際立てます」(南山さん)

 何たって名前が「モン ゲラン=私だけのゲラン」ですからね。どんな香りになるかはつけた人次第。香りの変化を楽しめるオーデパルファンを最初に出したのもゲランらしい。ボトルも素敵。

「クアドリローブ(四つ葉)ボトルと言われるジッキーにも使われたゲランのシンボルのひとつ。モン ゲランのためにモダンにアレンジされました」(南山さん)

 日本女性は香りに消極的な人がまだ多いけれど、自分にぴったりの香りと出合えたらパーソナリティも高まるのに。

「ゲランではスペシャリストによる香りのコンサルテーションを行っているのでホームページなどをチェックしてみてください。来年は190周年ですし、多くの方にゲランの香りの魅力をお伝えしたいと思っています」(南山さん)

ゲランの香りの世界に
新風を吹き込んだ5代目調香師

 4代目調香師ジャン・ポール・ゲランに大抜擢され、5代目となったティエリー・ワッサー氏(写真上)。香りの探求者でもある彼は一年の半分は世界各地で活動。パリ郊外のオルファンにあるラボ(写真下)では極上の香料たちが彼のクリエイションを待っている。

【masami's memo】

香りの入門篇なら
ボディラインが押し!

モン ゲラン シャワージェル 6,300円、同 ボディローション 7,500円/ゲラン

 以前から注目していたのがゲランのフレグランスボディライン。もともと香りのレイヤリングのために作られたものなので軽めだけれど香り立ちが豊か。潤い感や肌のなめらかさはスキンケア仕込みだから絶対にお得!

南山絵里さん
ゲラン PRマネージャー。広告代理店勤務後、外資系化粧品会社を経て2006年、ゲランに入社。伝統あるブランド、ゲランのPRとしてその魅力をさまざまな角度から発信。来年のブランド設立190周年に向け、気持ちを引き締めPRに取り組む。

吉田昌佐美
キャリア37年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」がパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2017.05.26(金)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2017年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

東京ひとりガイド。

CREA 2017年6月号

世界で一番楽しい街は東京でした。
東京ひとりガイド。

定価780円