バツー・フェリンギの命名の由来は?
17世紀頃、この巨岩の上に夜になると商人が立ち、手にしたランプを振りながら沖の交易船に合図を送り、灯台の代わりをしたそう。「バツー=岩場」、「フェリンギ=外国人」がエリア名の由来となっています。
また、この東端が給水のための寄港地でもあり、山間の滝で樽に水を詰め、斜面を転がしてビーチへ運んだとか。海沿いに立つシャングリ・ラ ラササヤンには樹齢225年を筆頭に、樹齢150年を超えるレインツリーの巨木がビーチに9本あります。この木陰で西洋の船乗りたちは休憩し、今はリゾーターが寝転びつつ、読書を楽しんでいたりします。
バツー・フェリンギでは、カジュアリーナやヤシの木が縁取るビーチに、ジェットスキーやバナナボートがお客を待って並んでいます。
けれど、ここでは泳いだり、マリンスポーツをしたり、アクティブに過ごすよりも、風や光を感じ波音に包まれて、海辺にいる時間を楽しむのがリゾーターたちの過ごし方のようです。
ゴールデンサンズ ペナンにあるエコセンターで、ペナン国立公園内に海ガメの産卵地や珍しい部分循環湖があることを知りました。しかも国立公園としては世界最小だとか!
早速、隣のビーチのテロック・バハンへ向かい、通常は3時間のトレッキングをするところ、ボートをチャーターしてビュンと飛ばし20分、国立公園のハイライト的ビーチのパンタイ・ケラクットへ。“ペナン島ナンバー1の美しさ”との呼び声が高いビーチは、真っ白な砂で、キメも細やか。内陸に海ガメの保護センターもあります。
2017.03.25(土)
文・撮影=古関千恵子