佐藤にの(さとう にの)さん
家族:夫、小学1年長男、年中長女
肩書き:Mom's Lab コミュニティマネージャー
勤務体制:フリーランス
2人目の妊娠でフリーランスの道を選ぶ
Mom's Lab(マムズラボ)とは、全国各地のフリーランスママによるマーケティング・クリエイティブチームである。ライター、デザイナーといったクリエイター専門職のスキルをもつ人が約80名、さらにブロガー、インフルエンサーは約250名登録している。SBヒューマンキャピタルの中の一事業として「ママの『働く』を変える」という理念のもと、2016年4月に立ち上がった。そのコミュニティマネージャーが、今回ご紹介する佐藤にのさんである。
佐藤さんはMom's Labのコミュニティマネージャーとして、クリエイターと企業をつないでいる。具体的な仕事内容としては、営業・企画やプロジェクト設計、ディレクション、ときには編集ライターまでこなすことも。「企画を立ち上げ、いろいろな人を巻き込んでプロジェクトを作っていくのは得意かもしれません」と淡々と語る。
クライアントから案件を受託し、適したクリエイターにつなげるが、複数のクリエイターを擁した大きなプロジェクトになることも多い。
働き方としては、フリーランスの形を保ちつつ、SBヒューマンキャピタルと業務委託契約を結んでいる。
育児・家事・仕事それぞれがしやすいということもあり、フリーランスの道を選んだが、実は佐藤さんは小学校のときから自由人の気質だった。小学校1年生のときにすでに義務教育に嫌気が差したというから筋金入りだ。
「決められた時間に決められたコミュニティで決められたワークをすることにうんざりして、不登校になっちゃいました」と笑う。中学卒業後は、自由の森学園に入学し、音楽にのめり込む。そのころから場作りに関わるほうが力を発揮することができたという佐藤さん、音楽業界に就職し結婚。1人目の子どもの出産後も仕事を続けていたが、2人目を妊娠し退職、フリーランスとなった。独身時代を含めるとフリーランス歴は10年となる。
現在は、そのフリーな立場で水を得た魚のように力を発揮。Mom's Labに所属しながら、実行委員会形式で「かぞくみらいフェス」の準備中だ。これは、ちょっと先の未来を家族で体験できる場を作り、家族でお出かけをして思い出を持ち帰ってもらおうというコンセプトのもと、2017年3月29日(水)と30日(木)に開かれるもの。
「未来って、本来はときめいたりワクワクしたりするもの。想像する先の未来に楽しさがあれば、生きるのが少し楽しくなるはず。けれども今の時代、子どもも大人も未来に希望がなかなか持てなくなっていますよね。すごく先の話ではなく、2020年を思い浮かべてください。その時に、こんなサービスや商品・スポーツがあったら絶対楽しいだろうなというものを家族で体験して、ワクワクを持ち帰ってほしいと思っています」
今、佐藤さんは全精力を傾けて、「かぞくみらいフェス」の成功を目指している。
次ページでは、佐藤さんの生活がどのようにして成り立っているのかを探る。
2017.02.16(木)
文・撮影=HITOMINA