パンも具もいろいろ選べるのが楽しい!
一番人気は、黒板の番号も(1)の「生ハム、モッツァレラ、トマト」。生ハムの塩気、モッツァレラチーズのまろやかさ、トマトの旨みとフレッシュさが口の中でひとつに。
2番目に人気なのが、(6)「モルタデッラ(ボローニャ産特大ソーセージハム)、ゆで卵、トマト、レタス」。ソーセージの旨みとゆで卵、マヨネーズの優しい味わい。
(13)の「シチリア産アンチョビ、ゆで卵、オレガノ、赤玉ねぎ、レタス」は、アンチョビの塩味や旨みと、レタスや赤玉ねぎのシャキシャキした食感が印象的。
それぞれ、チャバッタ、フォカッチャ、ロゼッタと、異なるパンでサンドしてあります。
「パンは、業務用のパンの業者さんに、注文をして特別にオリジナルを焼いてもらっています」。フォカッチャはふわふわの食感。チャバッタは、サンドしてから専用のグリラーで焼くと、外はカリッ、中はモチモチ。ロゼッタはその中間の硬さで、花のような形が特徴です。
「パンも、具材もお好みで注文できます。ケースの中には、人気の種類や本日のおすすめを、急ぐ方のために作って置いているんです」と地本さんは言います。
日本のサンドイッチは、辛子バターやマヨネーズなどをパンに塗りますが、イタリアのパニーノは「塩、コショウ、オリーブオイルで味付けするのが基本」と地本さん。塩はシチリア産、オリーブオイルももちろんイタリア産。黒板の約20種類のうち、マヨネーズを使うのは(6)と(13)。他には、バジリコと松の実などを使って作ったジェノベーゼソース、自家製のレモンの白ワイン漬けなどを使うものがあります。具材の味で食べる、シンプルなサンドイッチといえるでしょう。それだけに、イタリア産のハムやソーセージ、チーズは厳選しているそう。
2016.12.25(日)
文・撮影=そおだよおこ