ダイビングやスノーケリングも楽しめる
やはり、この国立公園のハイライトといえば、ムンジャンガン島でしょう。沖に浮かぶムンジャンガン島はダイビングスポットとして名が通っているため、この国立公園全体が“ムンジャンガン”と呼ばれています。
船足の遅いボートで、船着き場から約30分でムンジャンガン島に到着します。
スノーケリングの3点セットで飛び込めば、高い透明度の中、魚たちが群れをなして泳いでいます。水深の浅いリーフの上はサンゴの群生が美しく、少し泳げば急に深くなるドロップオフ状の地形で、その境にカスミアジやギンガメアジ、ツバメウオの群れが出没することも。
スノーケリングで十分楽しめますが、バリ島の船着き場から20~40分圏内に9カ所のダイビングスポットも点在しています。こちらも魚影の濃さが特徴で、サンゴや回遊魚の群れ、珍しい砂地の生物まで、あらゆるダイバーの好みに対応。
でも、ガンガン潜るというよりも、大きな自然の中で、ゆったりとダイビングを楽しむスローな感じというのでしょうか。
ダイバーにとって“ムンジャンガン”はバリ島のメインのスポットではないけれど、行けたら嬉しいなぁという、スペシャルな場所。2度目、3度目のバリ島旅行で、新たな顔を見てみたい、もしくは、自然に抱かれてのんびりしたいという方にオススメの場所です。
ムンジャンガン島
●アクセス ングラ・ライ国際空港から車で約3時間30分~4時間
●おすすめステイ先 ザ・ムンジャンガン
URL http://www.themenjangan.jp/
古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2016.08.20(土)
文・撮影=古関千恵子