東西の文化が融合した街並みも美しい

プーケットの南端からボートで渡ったラチャ島。ちょっとの移動で、絶品ビーチに出会えたりします。

 ほかにもマイカオやナイヤン、スリン、パンシーなどのビーチが西海岸にはありますが、ここ数年、ホテルが過密気味だからと、東海岸にも注目のホテルがお目見えしてきています。

雨上がりに、わらわらと人が集まり始めたプーケットタウンのナイトマーケット。

 また、東寄りの内陸にあるプーケットタウンは、大型ショッピングセンターなどがある中心地である一方で、スズ産業で16世紀から隆盛した面影を見て取ることができる歴史地区。

歴史的な建造物を利用したレストラン「ブルーエレファント・プーケット」。料理教室もやっています。

 当時、労働力として福建省から流入した中国人と、ヨーロッパの商人の文化が融合したことで育まれたシノ・ポルトギース様式の建物群の街歩きは、ノスタルジックな風情を味わえます。この地区は目下、世界遺産への登録を目指しているそう。

地元の人々とのやりとりも、プーケットの旅の楽しみ。

 お好み次第で選べるビーチと、歴史的な街並みも魅力のプーケット。訪れるたびに何かしら発見のある旅先です。

プーケット島
●アクセス バンコクのスワンナプーム国際空港から国内線で約1時間25分
●おすすめステイ先 ザ・ナイハーン・プーケット
URL http://www.thenaiharn.com/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.07.16(土)
文・撮影=古関千恵子