第3の居場所を作る
多忙を極める山田さんだが、その居場所は職場と家庭だけではない。
日本にいながら海外と繋がれる場所を作りたいという想いで2014年から始めた大使館プロジェクト「PORT」(外部サイト)では年に数回、勉強会や文化交流などのイベントを続けている。また、公益社団法人東京青年会議所に所属し、ボランティア活動も始めた。
「妊娠しているときに突如、“この子のために良い世の中をつくらなくては”と思ってしまって」と笑う。また、将来的には、世界と繋がることでビジネスチャンスが生まれる可能性も考えている。
活動の幅が広がるにつれ、(もちろん子連れで出かけることもあるが)さまざまな人の手が必要になってくる。日々の保育園のほか、自身の親、ベビーシッター、家事サービス、最長2時間頼める港区の育児サポート「子むすび」サービスの利用。
近所の犬の散歩仲間とは、ちょっと子どもを見てもらうような関係にもなっている。
自分も社会貢献をするという
ポジティブな姿勢が社会に好循環をもたらす
人と人とが繋がり、どんどんと子育てにも関わってもらうことで、活動の幅は広がる。
たとえば、「子育ては大変なので、仕事をやめてひとりで抱え込む」のもひとつの選択肢ではあるかもしれない。けれども社会の一員として、子どもがいても仕事をする。子どもがいてもボランティアをする。その代わりに、自分の子育ても他人の力を借りていく。周りに頼るだけではない、自分も社会に貢献しているのだという積極的な考え方は、実は自分自身の子育てを楽にしていく。
誰もがみな、少しずつでも「自分ができることで、人のためになることをする」ようになれば、もっと世の中は住みやすくなる。山田さんの姿は、そんなことを考えさせてくれる。
Column
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2016.05.19(木)
文・撮影=HITOMINA