航空券だけをいただき、ホテルの部分は放棄
食後はまずホテルに向かいます。
今回のツアーは現地に1泊しかできません。ですが、激安ツアーのホテルは多くの場合、香港の中心部からかなり離れたところに立地します。これでは往復の移動時間がロスになりますし、昼食と夕食の間に昼寝といったことも難しくなります。
そこでツアーのうち、航空券だけをいただき、ホテルの部分は放棄してしまうことにしました。今回のフリーツアーは航空券とホテル宿泊のみで、空港からホテルまでの送迎すらついてきません。
出発1週間前になったところで郊外にある大型ホテルに宿泊する旨、旅行会社から連絡が来ましたが、別のホテルを手配することにしました(なお、キャンセルするホテルには、その旨伝えておいたほうがよいでしょう)。
ちなみにツアーをカスタマイズする場合、いずれかの部分をキャンセルすることになります。まず、ツアーの航空券の部分については、復路放棄はNGと書かれている情報もネット上にはありますが、実際に問題になることはまずありません(ただし、往路を放棄したら、復路のみの利用は航空券のルール上できません)。
また、フリーツアーで空港からの送迎がある場合、空港で現地係員と落ち合った際、自力で移動すると伝えて、即個人行動への移行が可能なことも。ただし、その際、何かトラブルがあっても、すべて自分で責任を負うことに同意するサインが必要になります。市内観光についても、サインをすれば自由行動を認めてもらえる場合があります。
市内観光については、キャンセルをするとお金を支払わなければならないケースがあれば、サインをすれば自由行動を認めてもらえる場合もあります。
そのあたりはツアーの行き先と旅行会社によって異なります。一般的にいって中国・香港はツアー離脱についてきびしく、東南アジアはゆるやかな傾向にあります。
次回は浜崎あゆみさんも泊まった1泊150万円の部屋、会員限定のクラブ潜入など、14,800円のツアーをどう使い倒したのか、引き続き報告したいと思います。
橋賀秀紀(はしが ひでき)
トラべルジャーナリスト。筑波学院大学非常勤講師。東京都生まれ。著書は『エアライン戦争』(宝島社)など。海外渡航歴は200回以上。執筆、講演の依頼、内容の問い合わせは、CREA WEB編集室まで。
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2016.05.02(月)
文・撮影=橋賀秀紀