刻一刻と変わる夜景が一番楽しめる「ロビーラウンジ」
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前回、14,800円の激安香港ツアーを自分なりにアレンジするテーマをとりあげました。さて、わずか1泊しかできない香港、どこに泊まりましょうか?
時間の効率を考え、立地条件がよいことが第一。そして、香港島の夜景も堪能したい。となると、対岸の九龍サイドのホテルとなります。なかでも九龍の最南端に位置し、香港島まで一番近い「インターコンチネンタル香港」を選びました。
インターコンチネンタル香港といえば、「2016 香港ミシュランガイド」で2ツ星を獲得した広東料理店「Yan Toh Heen(ヤントーヒン)」が有名ですが、個人的に気になったのはミシュラン1ツ星の「スプーンbyアラン・デュカス」。併設するバーはレストラン利用者でなくても気軽に利用できます。夜景を堪能したいけれど、落ち着いた雰囲気ものぞむときにはおすすめ。
Yan Toh Heen(ヤントーヒン)
URL http://www.hongkong-intercontinental.jp/yan_toh_heen.html
スプーンbyアラン・デュカス
URL http://www.hongkong-intercontinental.jp/spoon.html
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しかし、サンセット前後の刻一刻と変わる夜景が一番楽しめるのは「ロビーラウンジ」です。予約は受け付けないものの、夕方早めの時間に行けば席の確保はそれほど難しくなさそう。事前に日没時刻を調べてから行きましょう。
滞在中ずっと景色を堪能できるのは、やはり部屋。今回、プレジデンシャルスイートを見せていただきました。
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テラスを含めて630平方メートル。リビングは吹き抜け、ダイニングルーム、キッチン、書斎はもちろんプライベートジムまで備えています。最近では浜崎あゆみさんが滞在したそうですが、この部屋を数年にわたって借り切っていた富豪もいたそうですから、世の中おそろしいものです。ちなみにラックレートは1泊106,700香港ドル(約150万円)。1時間あたりの部屋代が約62,500円。私たちが部屋に滞在した30分だけでも今回のツアー代の倍以上のお金がかかっている計算になります。
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プレジデンシャルスイートで目についたのは、バスルームで用いられている大理石のクオリティの高さ。これはザ・リージェント香港として開業した1980年当時のもので、現在ではこのような大理石はなかなか手に入らないとのこと。ちなみにザ・リージェント香港は、アマンリゾートの創業者エイドリアン・ゼッカが手がけたホテルです。
2016.05.16(月)
文・撮影=橋賀秀紀
写真提供=インターコンチネンタル香港