刺激を受けた大先輩の演技
――また、映像の仕事に対する想いはありますか？
そうですね。11年に「帰郷」というドラマで渡哲也さんと渡瀬恒彦さんと共演させていただいたのですが、兄弟であるお二人が、まったくお芝居の作り方が違っていたことに刺激を受けました。渡さんは華のあるお芝居を、渡瀬さんは緻密に計算されたお芝居をされていて。どちらも素晴らしくて、そのときにどちらもできるような俳優になりたいと思いました。そんな欲張りな性格だから、ジャニーズに入り、劇団四季に入ったと自分でも思うんです。
良知真次(らち・しんじ)
1983年3月16日生まれ。東京都出身。ジャニーズ事務所、劇団四季を経て、東宝芸能へ。俳優として舞台を中心に活躍。07年に初主演を務めた「君に捧げる歌～A Song for you～」のほか、14年に坂本龍馬役を演じた超歌劇「幕末Rock」が大きな話題となる。
ミュージカル「ブラック メリーポピンズ」
1920年代初頭、ドイツの著名な心理学者の屋敷で火事が起こり、家庭教師メリーにより、アンナ(中川翔子)、ヨナス(良知真次)ら、4人の養子が救い出される。子供たちは事故の記憶を失っていた。12年後、それぞれ違う家庭で新たな人生を送る4人が久々に再会、亡き博士の手帳が存在していることを知る。韓国発の心理スリラーミュージカル。
2016年5月14日～5月29日 世田谷パブリックシアターのほか、6月3日～6月5日 兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールにて、6月9日 福岡市民会館大ホールにて、6月17日 愛知県芸術劇場大ホールにて上演。
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くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2016.04.22(金)
文＝くれい響
撮影＝山元茂樹
