八田鮎子による人気コミックを映画化した『オオカミ少女と黒王子』で、主人公・恭也の親友・健を演じた横浜流星。ドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」を経て、さらなる飛躍を目指す彼の意外な素顔に接近する。
幼い頃の夢は、K1選手としてリングに立つこと
――一度聞いたら忘れられないお名前は、本名ということですが。
「自信を持って輝いてほしい」という意味で、父に付けてもらいました。オーディションに行くと、必ず「珍しい名前だね」「芸名ですか?」と言われますし、「一度聞いたら忘れられない」とも言っていただけるので、そういうときは名前で得しているのかな? と思いますね。
――小1のときから習っている極真空手では、数々の優勝記録を持っているそうですが、なぜ極真空手だったのでしょうか?
小1のときに、両親から「何か習い事をしてみないか?」と言われて、サッカーや野球、水泳など、いろんなスポーツを体験したんです。それで、自分で空手を選びました。あくまでも体験だったので、型とか基本的な動きしかやらなくて、どこか楽しそうだったんです。つまり、肝心な組手をやらなかったんですよ(笑)。最初はとにかく痛くて辛かったですが、初段を取り、世界大会で優勝することもできました。
――その後、小6のときに、家族と一緒に初めて行った原宿でスカウトされ、事務所に所属されたそうですね。
家族4人、原宿でショッピングしたのは初めてだったのですが、そのときに今の事務所の方にスカウトされました。特に映画やドラマが好きだったわけでもなく、芸能界への興味もあまりなかったのですが、学校では体育委員をやっていて、体育祭などではどこか目立ちたがり屋なところもあったので、「ひょっとしたら、TVに出られるかも?」という興味本位な気持ちはありました。でも、その頃は魔裟斗選手やブアカーオ選手に憧れていて、将来の夢はK1選手で、いつかリングに立ちたいと思っていたんです。
2016.05.13(金)
文=くれい響
撮影=山元茂樹