焼鳥のイメージを一新して人気を得た「中目黒いぐち」の5店舗目

 焼鳥といえばサラリーマンの集まる場所というイメージを払拭したのが「中目黒いぐち」。BARを思わせる照明と美しい一枚板のカウンター、メニューは一口サイズの焼鳥ピンチョスをはじめとするコース料理。おしゃれしてシャンパンやワインで焼鳥を食べ、〆にはカルボナーラなんて、まさに“焼鳥革命”を起こしてしまったのだ。美人女子がここなら喜んで来てくれると、男どもが我先に予約していたっけ。

この階段をあがって、閉まっている鉄の扉を開けてみて!

 それから約3年半、5店舗目となる「中目黒いぐちPIN」が2015年のクリスマスにオープンした。今度はなんと「焼鳥屋で肉鮨!」ですって? 

 真相を確かめるために早速訪れた。が、店が見つからない! 恵比寿駅から徒歩1分のはずなのに。

 慌てて携帯で地図を確認すると、行き過ぎていた。でも曲がれる道なんてあったかしら? とりあえず戻る。でもまた通り過ぎてしまった。また戻る。

 まさかこの道? というような目立たない細い道があり、奥を覗くと突き当たりは渋谷川。しかもフェンスで囲われている。その手前にお店らしき灯が見えたので行ってみるが、残念、うどん屋だった。

 でも住所は間違いない。意を決して2階へ上がると鉄の扉があるだけ。いや、待てよ、恵比寿店も看板がない。

 もしかしたらここかも、と扉を開けると……、ありました! まったく~、隠れ家過ぎではありませんか?

2016.03.21(月)
文・撮影=高橋綾子