エビのほうに行く。人間よりも全然いいかも
――イケメンだ……! ぎくしゃくしてしまった関係といえば、もう一作ご紹介したいものがあります。Seasonsで先日始まった新連載『夫婦が両思いになる方法』なんですが。こちらは、冷めきってしまっていた夫婦の夫が、ある日ひょんなことから記憶をなくし、一番ラブラブだったプロポーズ前の頃に心が戻ってしまう……というお話でして。
夫婦が両思いになる方法 - 藤緒あい / 第1話 | Seasons
兎 え、面白そう!
――おふたりは、同じシチュエーションになるならいつに戻りたい……とかありますか。
兎 え~、どこだろう……。やり直すのも大変だよな……。
堂前 今朝、オムレツを作ったんですけどね。
兎 うん?
堂前 卵を2個使ってね。あれ、全然3個でよかったな……と思いますね。
――(笑)。
兎 少なかったってことね? まあオムレツに卵2個は少ないやろうな。
堂前 それですね。
――今朝の自分に戻りたい(笑)。
兎 まあなあ~。逆に、今の記憶のままでいけるんやったら、小1くらい思いっきり戻るでもありかもな。仮想通貨を早めにやってすごいお金持ちになろうと思います。
――(笑)。
堂前 ……か、もう先祖とか飛び越えて、プランクトンとかそういうレベルにまで戻って、エビのほうに行く……っていうのもありですね。
兎 “エビのほうに行く”って何?
堂前 人間よりも全然いいかもですね。
兎 エビなんて食べられて終わりやぞ。知ってますか? エビの最初。「ゾエア」っていう微生物で、漂うだけしかできない。それが水底に着底して、やっとエビとなるんですけど、そのゾエアの時点でほぼ死ぬんですよ。
堂前 ……っていうのを全部書いてもらっていいですか?
兎 なんでやねん。書かんでいいです。じゃなくて、なんでエビがいいのかってことを……
――ちょうどお時間が来てしまいました、ありがとうございます。エビについてはしっかり書かせていただきます!
キングオブコント2025の王者コンビであるおふたりながら、漫画や好きなキャラクター像についてあけすけに語り合う様子はただただ仲良しの青年同士のよう。今後もロングコートダディの活躍、そして文藝春秋Seasonsの作品群に刮目いただきたい。
『幸せになりたいマサムネ君 1』
ロングコートダディ
堂前透(どうまえ・とおる)、兎(うさぎ)
1990年1月16日生まれ、福井県出身の堂前透と1988年8月19日生まれ、岡山県出身の兎。大阪NSC31期生の同期ふたりが結成したコンビ。2019年1月「第四回 上方漫才協会大賞」文芸部門賞受賞。2021年3月「ゲーム実況-1グランプリ」優勝。2025年7月には、漫才とコントの“二刀流芸人”No.1を決める大会「ダブルインパクト」で準優勝。同年10月に「キングオブコント」で優勝した。「M-1グランプリ」では2021年、2022年に決勝進出。
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YouTube:ロングコートダディゾーン
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- 文=文藝春秋コミック編集部
撮影=釜谷洋史 - keyword
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