老舗温泉旅館「中棚荘」で古きよき日本を体感
老舗の代表格ともいえる存在が、小諸駅から車で5分ほどの森に佇む1898年創業の老舗温泉旅館「中棚荘」です。島崎藤村が足繁く通った宿としても知られ、積み重ねてきた歴史と伝統が、廊下や床、壁、照明など館内の至るところに感じられます。
館内には露天風呂をはじめ、島崎藤村関連の書籍も並ぶラウンジ・サロンやバー、こもれびテラスなどがあり、思い思いの時間を過ごすことができます。窓の外に設置された餌台に集う鳥たちの姿を眺めながら、積もる話を語らうのもいいですね。
食事は地産地消の創作会席料理で、自家製の米や地元で飼われているやぎのミルクなども提供され、小諸市の豊かな自然を丸ごと味わえるような内容になっています。
敷地内にある手打ちそばの名店
「中棚荘」の敷地内でぜひ訪れたいのが「中棚荘別邸 はりこし亭」です。中棚温泉の温泉水で仕込む手打ちそばや、地域の食材をふんだんに使ったそば会席などを味わえる食事処になります。
建物は江戸時代末期に市内の北国街道沿いに建てられた古民家を移築したもので、2006年に国の登録有形文化財に認定。絶品そばとともに贅沢な時間を過ごせる貴重な場所になっています。建物や食事を通して小諸の風土をたっぷりと感じてみてください。
郷愁感にあふれた旅路
新旧のカルチャーや地元民と移住者が混じり合うことで独自の雰囲気が生まれ、いま、多くの人たちを惹きつけている小諸市。東京駅からは電車で最短1時間30分ほどで到着。この街だけを楽しむのもいいし、しなの鉄道線でおよそ25分の距離にある軽井沢と併せて訪れるのもいいでしょう。きっと日本の魅力を再発見できるはずです。
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中棚荘
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