人生で思わず夜ふかしして読んでしまったマンガは?
◆『ミステリと言う勿れ』田村由美/小学館

久能整は飄々とした性格ながら観察力と弁舌に優れた大学生。さまざまな事件に巻き込まれながらも、それを解決に導いていくミステリーマンガ。
「ドラマ化もされた大ヒット作ですが、原作を読む機会を逃しており、最近読み始めました。読んでいくうちに、大好きな京極夏彦先生の『百鬼夜行』シリーズみたいだな、と。整くんのとりとめのない雑談のような会話から、次第に解き明かされる謎や心のもやもやは、京極堂の憑き物落としのよう。令和にはこれが効きます。寝る前に読むと、もっと読みたい! となりつつ、心がすっと落ち着いて安眠を誘います。大事に大事に読みたいシリーズ」
牧野麻紀子さんの「マンガを読むときのマイルール」
「いまだに電子よりも紙の書籍で読みたい派です。没入感が違うんですよね。指でページをめくる贅沢時間を含めて読書体験なので、日々の雑事を終わらせて、処々整えてからと思うと、夜遅くからの読書タイムになりがちです。結果、積読が増えています」
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- 文=大嶋律子(Giraffe)
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