「なんで今まで来なかったの?」と思ってしまうすばらしさ
それ以来、「ダイヤモンドヘッドトレッキング行かない?」と友人に誘われても「僕はちょっと」と長年逃げ続けておりましたら、つい最近まで一度も登っていないという状況に至ってしまったというわけです。
でも毎朝祈りを捧げる「ダイヤモンドヘッド」に対して、初めてハワイに来てから約30年近くも経過し、コンドも購入、多少は心に余裕が出来たというのに一度も登ったことがないのは失礼すぎるのではないかと、ついについに決断し、初トレッキングにトライしてみました!
はじめは舗装もされていない、きついだけの山道やトンネルが続き「ホレ、言ったこっちゃない」と心が挫けかけましたが、頂上に近くなるにつれ、まぁ見てください、この景色!
ワイキキのホテル群先のエヴァ(西側)サイドには遠くコオリナ地区まで、カハラとハワイカイ(東側)サイドはココヘッド、さらに北のマウカサイドにはマノアの山々までと、ほぼ360度見渡せる、予想を遥かに超えたスーパーパノラマビューに、「なんで今まで来なかったの?」のひと言が頭をよぎります(苦笑)。
本来のハワイ語では「レアヒ」(マグロの頭)と呼ばれる「ダイヤモンドヘッド」は、僕の守護神火の神「ペレ」様の妹であります「ヒイアカ」が、その山頂の形を見て名付けたことで有名ですが、今現在では、数々の一流ミュージシャンもトリビュートしている有名なハワイアンソングの「カイマナヒラ」というのが実は「ダイヤモンドヘッド」という言葉のハワイ語としての直訳でありまして、僕的にはこの頂に立った瞬間、大好きなHawaiian No.1デュオ「HAPA」が初期のアルバムで奏でたそのアレンジが脳内を駆け巡ってしばらく頭から離れませんでした。
ということで、実際そこに立ってみないと決してわからない、思い描いた想像をはるかに超えた爽快感が、心地よい「風」の流れと「気」の流れのWで味わえますので、今更かもしれませんが僕のように「ハワイ通」ぶって、東京生まれの人が「東京タワー」に行ったことがないが如く、実は未経験の方がいらっしゃいましたら是非こっそりトライしてみることをお勧めいたします。
2016.02.26(金)
文・撮影=小川カズ