小泊瑠美子さん
34歳/(株)リクルート 住宅カンパニー スーモカウンター推進室 新築マンション部 事業企画チーム

 経営コンサルタントや式場運営の会社経営をしているご主人は、地方出張も多く、週に一度帰宅するのが精いっぱいという小泊家。ほぼ母子家庭状態で、2歳6カ月の長男・大(ヒロ)くんを育てながら仕事もフルタイムでこなし、土曜日はご主人の会社の雑務も手伝う……。

 絵に描いたようなタフウーマンを思い描いていたら、ふんわりと笑顔の柔らかい華奢な女性がインタビュー室に現れた。

「復帰当初、3カ月に一度、実家の母に長期滞在してもらっていた頃は、母が来るまでの日を指折り数えて過ごす日々だった」と話す小泊さん。

 “自分自身の親離れの時”を感じ、今では保育園や区のサポートシステムを駆使して、自力で乗り切る自信もついた。例えば、朝子どもに微熱がある時は無理に登園させずに病後児保育の施設に預けるなど、素早い判断で自分にも子どもにも負担をかけないようにする。

 「自分の両親はもちろん、夫や義父母も私が働くことには賛成です。特に主人が起業したばかりということもあり、リスクヘッジの為にも私が働き続けることを応援してくれています」。

 他企業の話を聞くにつけ、周囲の人間のコミュニケーション能力・育児に対する理解の高さ、またフレックス制度をはじめとするワーキングマザーにとって働きやすい企業風土など、リクルートで働ける有難さを感じるという。

 現在は主にスーモカウンター集客のためのマーケティング企画に携わる。「仕事柄、懇親会や打上げなどもありますが “19時以降は子どもとの時間”と決め、母子の時間をなるべく優先! その代わり、普段はゆっくり話せない同僚たちとはfacebookなどを使って、プライベートのやり取りも楽しみます」。

 また同期女子たちにもママ仲間が増えてきたので、育児の様子を書き込んだり、コメントし合ったりする。様々なツールを使いこなしてコミュニケーションを図るのは、忙しいワーキング子育てママならではの工夫だ。

次のページ 「読書」や「あえて何もしない時間」を持つことの大切さ

2011.11.17(木)
text&photographs:LITTLE MAMA