Magnificent View #721
カサ・バトリョ(スペイン)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 丸い屋根とユニークな形のバルコニー、淡い色の外壁が印象的なカサ・バトリョは、アントニ・ガウディが改築を手がけた、実業家ジョセップ・バトリョ氏の邸宅だった建物。

 「ガウディの宝石」とも呼ばれているこの建物のテーマは、海。屋上に昇る螺旋階段は貝殻の内部を彷彿とさせ、天井にはサンゴのような装飾も。内部の吹き抜けの壁は、低層階から高層階にかけて青色の濃淡がグラデーションになり、目の錯覚を利用して海の深さを表現したユニークな作りになっている。

 デザイン様式は、スペインで「モデルニスモ」と呼ばれる、曲線を取り入れたモダニズム建築。また、自然光が入りにくい場所には鏡やガラスを使って反射光を取り入れ、明るすぎる場所では柱を立てて明るさを調整するなど、採光の細やかな工夫もされている。

 インパクトのある外観ばかりに目がゆきがちだが、ここは内装も必見。入場制限を設けていることから、見学者はゆったりと、海の中のような邸宅を満喫することができる。

次の記事に続く 信仰篤き者たちが厳粛に暮らした アルメニアの森の奥に...