Magnificent View #280
カサ・ミラ(スペイン)

(C) Allan Baxter / Masterfile / amanaimages

 あたりを鋭い視線で睥睨する仮面の騎士たちの彫刻群。

 と思いきや、これらは煙突や換気口なのだという。ここは、バルセロナの表参道ともいうべきファッションストリート、グラシア通りに立つカサ・ミラの屋上。あのアントニ・ガウディが設計を手がけた建物である。

 カサ・ミラとは「ミラの家」を意味する。その名の通り、実業家のペレ・ミラ夫妻をオーナーとする集合住宅として、1905年に竣工した。

 この建築物は、大胆な曲線を用いた構成が特徴。そのユニークすぎる外観のため、完成当時は評判が芳しくなかった。バルセロナ市民は、カサ・ミラのことを「ラ・ペドレラ」、つまり石切り場という蔑称めいたあだ名で呼んでいた。

 現在、最上階はガウディに関する資料や模型を収めた博物館となっている。

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