ちょっと寄り道
「ニュージーランドの旅はここがオススメ!」

ミルフォードサウンドのオットセイたちの昼寝は死んでいるかのようにピクともしない。

 写真のコツはここまでにして、ニュージーランドのオススメの場所を紹介しよう。

 

【1】 マウントクック国立公園
 標高3754メートルのマウントクックがあり、園内唯一のホテル「ザ・ハーミテージ」の部屋からはマウントクックをベッドに寝ながらにして眺めることができる。山好きにはたまらないホテル!

「ザ・ハーミテージ」の部屋からマウントクックを望む。部屋に絵画がかかっているような錯覚を覚える。
 

【2】 ミルフォードサウンドとミルフォードトラック
 船に乗って氷河に削られたミルフォードサウンドを眺めていると、昼寝しているオットセイや大小様々な滝を目にすることができる。世界で一番美しい散歩道と呼ばれているミルフォードトラックは、日本では見たこともない植物に出会うことができ、各国からやってきたハイカーたちと交流もできる。

ミルフォードトラックを歩くと5メートル以上の大きなシダが沢山生息している。日差しを防ぐ緑色のトンネルのようで気持ちよかった。

 

【3】 ルートバーントラック
 全長32キロのハイキングコースで、キーサミットという山頂から360度見渡せる風景は素晴らしく、パノラマ写真の撮影は必須である。

ルートバーントラックのキーサミットには小さな池があり、山々の反射が楽しめる。この日は無風だったため鏡のようにくっきりと映し出されていた。

 

【4】 モエラキ
 奇妙な形をした大きな石が海岸沿いに転がっている。宇宙人の忘れ物コーナーみたいな不思議な場所。

モエラキにあるこの不思議な物体は地元では恐竜の卵と呼ばれているが、恐竜の卵ではないことは確かである。

 

【5】 エレファントロック
 名前の通り象のような形をした岩が立ち並んでいる。この岩を利用してボルダリングの練習をしている若者たちがいた。

エレファントロックの日陰を利用して休んでいる羊たち。羊の大きさと比較するとこの岩がどれだけ大きいかがわかる。

 

【6】 ワイポウア森林保護区
 マオリ族の伝説に出てくるカウリという木を見ることができる。カウリの中でも、推定樹齢1200年以上と言われている巨木「タネ・マフタ」は「森の神」を意味し、高さ51.2メートル、幹回り13.8メートルという大きさ。地球秘話でも聞いてみたくなる。

左:英語でSilver Fernという銀色のシダ。これはオールブラックスなどに使われるユニフォームのシンボルマークになっている。
右:カウリの巨木「タネ・マフタ」の前でポーズをとる姉妹。

2015.08.23(日)
文・撮影=山口規子