LOVE:玄米ごはん
もちもち食感と甘い香りがたまらない

大手町|玄米カフェ 実身美(サンミ)

 仕事場を兼ねている自宅の近くに毎日行きたいような定食屋さんがあったらいいなぁ、と思う。仕事柄ご馳走を食べるチャンスには恵まれているので、逆に、自炊ではちょっと面倒な小さなおかずをたくさん出してくれるようなお店が。

定食全体像。ここに味噌汁がついて完成。小さいおかずまで存在感があるものばかり。

 「玄米カフェ 実身美」はまさにそんな一店だ。取材で知り合った店主の大塚三紀子さんはまだとてもお若いのに、大阪にはこのカフェが何店舗もある。大阪の住民に聞けば、「仕事場の近くにあったとき毎日行っていた」「その頃体調がよかったし、痩せた」という声も! その東京一号店ができたというのでさっそくお昼ごはんに出掛けてみた。

当分は15:00までのランチタイムのみと言っていたが、早く夕ごはんも! 朝ごはんやお弁当・おにぎりにも期待。

 大塚さんのコンセプトは明快で、「家族のために出すごはん」。お店では自分の好きなものを選んで食べられるが、ここでは家族の健康を気遣うお母さんのごはんのように玄米とお味噌汁、野菜たっぷりのおかずがいっぱい。しかも、玄米もおかずも量が充実しているので、お腹もいっぱいになると評判だ。

 予想以上に広々した店内は、地下だが木を多く使い、植物も多くてとても居心地がいい。たくさんのテーブルのほかに壁沿いにはカウンター席が充実。「おひとり様ウェルカム」の気持ちが伝わってくる! しかも、カウンターにはコンセントも完備していて、遅めのランチならここで仕事できちゃうかも、と密かにチェック。

店頭ではドレッシングや豆乳マヨネーズ、ソース類の販売も。ドレッシングを購入。

 さてさて、定食は日替わり1種類(これも毎日行きたくなるポイント)で、この日のメインは「じんわり揚げ高野豆腐と鮭のおろし煮」だった。大皿に盛り込まれて登場した定食は、なんともてんこもり。たっぷりのメインのほかに3種類のおかずとサラダ、味噌汁もついてくる。

実は最初は「少ないか?」と思った玄米ごはん。予想以上にたっぷりで満腹に。

 主役はやっぱり玄米でしょう! 玄米はデトックス力が強くてミネラルも排出してしまうことがあるから貧血気味の私が毎日毎食食べるのはあまりよくない。しかし、捨てがたいビタミンB群などの栄養、そして白米と違ったおいしさもあるし……というわけで、たまには食べたいと思っている主食である。

 さすが玄米カフェを謳っているだけあり、玄米のおいしいこと! もちもちとしていて、甘い香りがする。玄米苦手、という人にも試してほしい、とっつきやすい味わい深さだ。ごまがちょこっとかかっているのもポイントで、味的にも栄養的にもこのひと振りが効く、と聞いたことがある。確かにちょっと香りが重なることで、これだけでもいいな~と思うくらいおいしかった。

2015.08.05(水)
文・撮影=北條芽以